これは、個人的な Maya アプリケーション ディレクトリを定義するための変数です。このディレクトリには、プロジェクトの他、次のような重要な項目が含まれます。
MAYA_APP_DIR はオペレーティング システムからのみ設定できます。Maya.env は使用できません。Mac OS X オペレーティング システムでこの変数を設定した場合、ターミナル(Terminal)ウィンドウから Maya を起動する必要があります。 このようにしない場合、Maya は設定値を使用しません。
MAYA_APP_DIR 変数を設定しない場合、既定値は次のようになります。
この変数は、Maya 3.0 以降は使用されていません。代わりに変数 XBMLANGPATH を使用してください。
Maya モジュール ファイルへの検索パスを定義します。モジュール ファイルには、モジュールとして配布されているプラグインのインストール場所が記述されています。Maya ではこのインストール場所のサブディレクトリを、パス変数である MAYA_PLUG_IN_PATH、MAYA_PRESET_PATH、MAYA_SCRIPT_PATH、PYTHONPATH、および XBMLANGPATH に付加します。詳細については、後述する変数の個別の説明と、Maya プラグインの配布(『API ガイド』)を参照してください。
次の表は、既定のパスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。
Maya のインストール ディレクトリへのパス。この変数を設定しない場合、既定で/usr/autodesk/maya<バージョン番号> (Linux)またはC:¥Program Files¥Autodesk ¥Maya<バージョン番号> (Windows)が使用されます。
Mac OS X では、Maya は /Applications/Maya 2013/Maya.app としてインストールされます。 Mac OS X アーキテクチャでは Maya アプリケーション パッケージのコンテンツにアクセスすることが難しくなっているため、Mac OS X では MAYA_LOCATION を使用しないことを強く推奨します。代わりに、次のロケーションを使用してください。
プラグインの検索パス。プラグインが相対パス名で指定されている場合、このパス内のディレクトリから指定されたプラグイン名が検索されます。また、プラグイン マネージャ(Plug-in Manager)にリストされるディレクトリは、このパスにより定義されます。さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの plug-ins サブディレクトリが、MAYA_PLUG_IN_PATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明と複数ファイル モジュールの配布(『API ガイド』)を参照してください。
Windows の既定 |
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<ユーザ ディレクトリ>/My Documents/maya/2013/plug-ins <ユーザ ディレクトリ>/My Documents/maya/plug-ins <Maya ディレクトリ>/bin/plug-ins |
スタートアップ時に、プロジェクト フォルダの場所を指定します。
プリファレンス(Preferences)ウィンドウのファイル/プロジェクト > プロジェクトの設定(File/Projects > Project Settings)カテゴリにある常時このプロジェクトで開始(Always start in this project)フィールドに、このフォルダ場所が表示されます。変数の設定後、プロジェクト フォルダの場所をプリファレンス(Preferences)ウィンドウから変えることはできません。変数を変更するか、除去する必要があります。
Maya 2013 以降、Linux と Mac の各プラットフォームに関して、lastLocalWS によって示されるディレクトリにアクセス可能であることを、Maya で使用する前に確認するチェック機能が装備されています。 このディレクトリには 555 (r-xr-xr-x)パーミッションが付与されている必要があります。そうでない場合、このディレクトリに 444 (r--r--r--)パーミッションしか付与されていなければ、Maya で使用することはできません。cd や ls も機能しません。
lastLocalWS 以外にも、Maya のスタートアップ時に使用しようとする他のワークスペースがあり、これらのワークスペースにも同じチェックが適用されます。これらのワークスペースが Maya で使用される順序は以下のとおりです。
シェルフにアクセスするために Maya が検索するディレクトリに指定します。異なる製作グループがアクセスできるロケーションにシェルフを保存します。その後、各作成グループが、それぞれのワークステーションの MAYA_SHELF_PATH 変数を設定します。
MAYA_SHELF_PATH を使用して複数のディレクトリを指定する場合は、ディレクトリの間をコロンで区切って入力します。たとえば、Production/shelf:Shot/shelf:MyDir/shelf では、3 種類のシェルフ ディレクトリが指定されています。起動時、Maya はシェルフをインスタンス化するために、指定された順序で各ディレクトリを検索します。MAYA_SHELF_PATH で指定されたディレクトリを検索した後、Maya は続けて既定のシェルフ ディレクトリからシェルフを追加します。あるシェルフの存在が確認されたら、その後検索したディレクトリに同じ名前のシェルフがあっても、これは無視されます。
新たに作成されたシェルフは、必ず既定のシェルフ ディレクトリに保存されます。これを共有するには、このシェルフを MAYA_SHELF_PATH に指定されているディレクトリの 1 つに移動します。
シェルフ ディレクトリへのアクセスを制限するには、このディレクトリへの書き込みを禁止します。ユーザが(すべてのシェルフを終了、または保存するときに)制限つきのシェルフ ディレクトリにアクセスしようとすると、警告が表示されます。
MEL スクリプトの検索パスを、コロンで区切って指定します。未解決の MEL プロシージャが呼び出された場合、このプロシージャを実装するスクリプトが、このパスから検索されます。また、フル パスを指定せずに MEL ファイルをソースにした場合もこのパスが検索されます。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの script サブディレクトリが、MAYA_SCRIPT_PATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明と複数ファイル モジュールの配布(『API ガイド』)を参照してください。
Python モジュール ファイルをプログラムに読み込む場合のロケーション。モジュール ディレクトリのディレクトリ名のリストに、この変数を設定します。リストは、UNIX の場合はコロンで、Windows の場合はセミコロンで区切ります。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリの script サブディレクトリが、PYTHONPATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明と複数ファイル モジュールの配布(『API ガイド』)を参照してください。
この変数の使用は、必須ではありません。Python は常にプログラムの最上位ファイルのホーム ディレクトリを検索するため、任意のモジュールが別のディレクトリにあるモジュールを読み込む場合のみに、この環境変数を設定する必要があります。
この変数には、シェルフ(Shelf)ボタンで使用されるアイコンなどのアイコン ファイルのロケーションを指定します。Linux では、構文は他のパスと多少異なります。例:
XBMLANGPATH = "./icons/%B:$HOME/dev/icons/%B"
この例では、%B はプレースホルダで、Maya により、ビットマップ ファイル名と置き換えられます。
さらに、Maya の起動時に検出される各モジュール ファイルについては、モジュールのルート ディレクトリ(Linux 上では icons/%B)の icons サブディレクトリが、XBMLANGPATH に付加されます。詳細については、前述の MAYA_MODULE_PATH 変数の説明と複数ファイル モジュールの配布(『API ガイド』)を参照してください。
次の表は、既定のパスをまとめたものです。これらのパスは、必ず、ユーザが指定したパスの後に来ます。
Windows の既定 |
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%MAYA_APP_DIR%¥maya¥2013¥prefs¥icons %MAYA_LOCATION%¥icons %MAYA_LOCATION%¥icons¥paintEffects %MAYA_LOCATION%¥icons¥cloth %MAYA_LOCATION%¥icons ¥fur |