テクスチャのフィルタリングは、ファイル テクスチャの微調整、フリッカの低減、特殊エフェクトの作成などを行うために使用するアンチエイリアシング技法です。ファイル テクスチャのフィルタ(Filter)アトリビュート(ファイル(File)を参照)により、フィルタのサイズが調整され、テクスチャ マップでのぼやけ具合を指定できるようになります。
テクスチャ マップ イメージがシャープすぎる場合は、レンダリング後の最終イメージに階段状のエイリアシング エフェクトが生じる可能性があります。デフォルトでは、フィルタ(Filter)値は 1.0 に設定されています。この値は、エフェクトのエイリアシングを防ぎます。
フィルタの効果は視界と直接的なリレーションシップがあります。オブジェクトが視界から遠ざかるにつれて、テクスチャのぼやけ具合は増します。
マルチピクセル フィルタは、レンダリング対象のすべてのイメージを処理して、レンダーされるイメージからエイリアシング(ギザギザのエッジ)などのアーティファクトをなくしたり、レンダリング後のアニメーションに網目模様(ローピング)やフリッカが発生しないようにしたりします。数種類のマルチピクセル フィルタから選択するか、独自のプラグインを作成して使用することができます。
独自のプラグインの作成と使用の詳細については、プラグイン マルチピクセル フィルタを作成してロードする(『レンダリング』マニュアル)を参照してください。
高精度テクスチャ フィルタとアンチエイリアシングのためには楕円フィルタリングを使用します。これは Mipmap フィルタリングと似ていますが、さらに優れた結果を生み出します。
詳細については、楕円フィルタリングを使用した高精度テクスチャ フィルタとフィルタ機能と mental ray for Maya レンダラと Maya ソフトウェア レンダラとの互換性を参照してください。