アニメーション フレームのシーケンスをバッチ レンダーする

 
 
 

シーンをモデリングおよびアニメートし、カラーを適用してから、レンダー設定(Render Settings)オプションをいくつか設定し、次に mental ray レンダラを使用してアニメーションのフレーム範囲の一部または全体をディスク上のファイルにバッチ レンダーします。各ファイルは、アニメーションの単一のフレーム(イメージ)を表しています。

バッチ レンダー用にレンダー設定(Render Settings)を設定するには

  1. レンダー ビュー(Render View)ウィンドウでオプション > レンダー設定(Options > Render Settings)を選択して、レンダー設定(Render Settings)ウィンドウを表示します。
  2. レンダー設定(Render Settings)ウィンドウで、共通(Common)タブを選択します。
  3. ファイル出力(File Output)セクションで次のオプションを設定します。
    • ファイル名プリフィックス(File Name Prefix): Apple という名前を入力します。この名前がバッチ レンダーで作成されるファイル名の基本となります。
    • イメージ フォーマット(Image Format): Maya の標準のイメージ ファイル フォーマットである、Maya IFF (.iff)を選択します。アニメーションのプレビューや合成など、さらに作業が必要な場合は、.iff フォーマットを使用します。別のフォーマットが必要な場合は、レンダー設定(Render Settings).iff の代わりに別のフォーマットを指定することができます。
    • フレーム/アニメーション 拡張子 (Frame/Animation Ext): 名前.#.拡張子(name.#.ext)を選択します。これにより、ファイル名は(プリフィックス).(フレームナンバー).(ファイルフォーマットの形式)に指定されます。たとえば、200 フレームのアニメーション全体をバッチ レンダーすると、Apple.0001.iffApple.0002.iff と続き、Apple.00200.iff まで作成されます。
    • フレーム パディング(Frame Padding): 4 を入力します。これにより、ファイル名のフレーム ナンバー部分の桁が、0 で始まる 4 桁に設定されます。たとえば、Apple.0001.iff から Apple.0200.iff というファイル名になります。

    ファイル名を 4 桁にすると、Maya の fcheck ユーティリティなど、多くのイメージ再生プログラムと互換性を持たせることができます。イメージ再生プログラムにより、レンダーしたアニメーション シーケンスを、自分のモニタで、リアル タイムのスピードで見ることができます。

  4. フレーム レンジ(Frame Range)セクションで、次のオプションを設定します。
    • 開始フレーム(Start Frame): バッチ レンダーするアニメーション シーケンスの 1 番目フレーム、1 を入力します。
    • 終了フレーム(End Frame): バッチ レンダーする最後のフレーム、60 を入力します (200 フレームすべてをレンダーするのは時間がかかります)。
  5. レンダリング可能なカメラ(Renderable Cameras)セクションで、次のオプションを設定します。
    • レンダリング可能なカメラ(Renderable Camera): プルダウン メニューから apple_camera を選択して、レンダーするカメラ ビューを指示します。
  6. イメージ サイズ(Image Size)セクションで、プリセット(Presets)プルダウン リストから 640×480 を選択します。

    レンダー設定(Render Settings)ウィンドウのその他のオプションは、既定の設定を使用します。

    レンダー設定(Render Settings)を設定した後、共通(Common)タブの上部にバッチ レンダー時に作成されるファイルの正確なパスとファイル名が表示されます。この情報が正しいか確認してください。

  7. レンダー設定(Render Settings)ウィンドウを閉じます。

アニメーション フレームをバッチ レンダーするには

  1. シーンを保存します。

    バッチ レンダーの前に、シーンを保存しておくことをお奨めします。これは、バッチ レンダー後にディスプレイ設定を変更して、再度レンダーを行う場合に便利です。バッチ レンダーの前にシーンを保存しておくと、そのシーンを調べればバッチ レンダーしたときにどのオプション設定が有効になっていたか確認することができます。

  2. レンダリング(Rendering)メニュー セットで、レンダー > バッチ レンダー(Render > Batch Render)を選択します。

    単純なシーンであれば、60 フレームのバッチ レンダーがほんの数分で完成します。複雑なシーンの場合は、コンピュータのスピードによっては 1 フレームに数時間かかることもあります。

バッチ レンダーの状態を確認するには

  1. Maya がレンダリングを行っている間に、ウィンドウ > 一般エディタ > スクリプト エディタ(Window > General Editors > Script Editor)を選択します。スクリプト エディタ(Script Editor)ウィンドウのサイズを拡大します。ウィンドウにはレンダーされたフレームの完了ログが表示されます。

    Maya は結果ファイルを既定の images ディレクトリに出力します。ファイルには次の名前が付けられます。

    Apple.0001.iff
    Apple.0002.iff
    Apple.0003.iff
    ...
    ...
    Apple.0050.iff
    

    images ディレクトリは scenes ディレクトリと同じパスに置かれます。プロジェクト設定を変更すれば、別のパスに保存することもできます。プロジェクトの詳細については、Maya ヘルプ(Maya Help)を参照してください。

  2. 次のメッセージが表示されたら、スクリプト エディタ(Script Editor)を閉じます。

    // 結果: レンダリングが完了しました。 詳細については、mayaRenderLog.txt を参照してください。 // (// Result: Rendering Completed. See mayaRenderLog.txt for information. //)

    mayaRenderLog.txt ファイルには上級者向けのレンダリング統計が含まれています。