nCloth の衣類の動作を定義する

 
 
 

ドレスはキャラクタに適応しましたが、ドレス自体は非常に低い重力環境において非常に重いマテリアルで作成されているように表示されます。よく似た重量環境で、ドレスがシルクなどの軽量マテリアルのように動作すると理想的です。

ドレスの動作を改良するには

  1. ドレスを選択します。
  2. アトリビュート エディタ(Attribute Editor) (Attribute Editor)を開き、nucleus1 タブを選択します。
  3. スケール アトリビュート(Scale Attributes)セクションで、空間スケール(Space Scale)を 0.016 に設定します。

    空間スケール(Space Scale)アトリビュートを減らすことで、大きい nCloth モデルを非常に小さいオブジェクトのように評価します。これによって、重力の影響が大きくなったようにドレスが表示されます。空間スケールの詳細については、空間スケール(『nDynamics』マニュアル)を参照してください。

  4. nClothShape1 タブを選択し、ダイナミック プロパティ(Dynamic Properties)セクションの質量(Mass)を次の値に設定します。
    • 伸長の抵抗(Stretch Resistance): 140
    • 圧縮の抵抗(Compression Resistance): 120
    • 質量(Mass): 0.7

    クロスの質量を小さくすると、シルクなどの軽い生地としてシミュレートされます。

    手順 3 で重力の影響を大きくしたことによって、伸長の抵抗(Stretch Resistance)と圧縮の抵抗(Compression Resistance)を大きくすると、クロスに過度の伸長や圧縮が発生しなくなります。

  5. nCache > 新規キャッシュの作成(nCache > Create New Cache)を選択します。
  6. 次に表示されるダイアログ ボックスで、置き換え(Replace)既存の置き換え(Replace Existing)をそれぞれ選択します。

    nCloth シミュレーションが自動的に再生されて、キャッシュとしてディスクに保存されます。

  7. シーンを再生します。

    これでドレスは軽量のマテリアルのように動作します。ただし、これによって胸元に問題が発生します。ドレスが滑り落ちて胸を覆わずに、胸の回りにゆったりと垂れ下がってしまいます。