クリップ エフェクトを適用
 
 
 

クリップ エフェクトは、[イメージクリップ]プロパティ エディタの任意のタブからイメージ クリップに直接適用できる基本エフェクトです。色補正、ブラー、切り取り、スケーリング、イメージ クリップのフリップのほか、RGBA イメージのグレースケール変換やビット深度の変更を行えます。

重要:

クリップ エフェクトは便利ですが、特定の制限があります。使用の際は次の情報に注意してください。

  • クリップ エフェクトは、イメージ マネージメント モードが[メモリにロード(クリップ FX を有効/レンダ スレープにイメージを送る)](Load in Memory)(イメージクリップのメモリ管理を参照)に設定されている場合に、イメージにのみ適用できます。

  • クリップ エフェクトをイメージに適用すると、エフェクトの適用時にそのイメージの一時コピーが作成されます。

    これらのコピーは不要になると消去されますが、使用時には、大きいイメージの場合はメモリの消費量が増大するためパフォーマンスが低下する場合があります。

デフォルトでは、クリップ エフェクトは無効にされます。理由は、デフォルトのイメージ マネージメント モードが[ディスクから使用](Use from Disk)であるためです。クリップ エフェクトを使用するためには、デフォルトのイメージ マネージメントが[メモリにロード](Load in Memory)に設定されている必要があります。

クリップ エフェクトを有効にするには

  • [イメージ クリップ]プロパティ エディタの任意のタブで、[エフェクト有効](Enable Effects)ボタンをクリックしてクリップ エフェクトを有効にします。クリップの管理モードは自動的に[メモリにロード](Load in Memory)に設定されます。

クリップ エフェクトを無効にするには

  • [イメージ クリップ]プロパティ エディタの任意のタブで、[エフェクト無効](Disable Effects)ボタンをクリックしてクリップ エフェクトをア有効にします。クリップの管理モードは自動的に[メモリにロード](Use from Disk)に設定されます。

クリップ エフェクトの使い方の詳細については、「[Image Clip]プロパティエディタ」(「プロパティ リファレンス」)を参照してください。

イメージ クリップを切り取る

一般によく使用されるクリップ エフェクトの 1 つが、クロップ エフェクトです。プロパティ エディタの設定を使用してイメージ クリップを切り取ることができるほか、イメージ ウィンドウでクロップ ツールを使用してインタラクティブに切り取ることもできます。

[切り取り]設定を使用してイメージ クリップを切り取るには

  1. イメージ クリップを編集してプロパティ エディタを開きます。

  2. [一般]タブまたは[変換]タブで、[エフェクト有効](Enable Effects)ボタンをクリックしてクリップ エフェクトを有効にします。

  3. さらに、どちらかのタブで、[切り取り](Crop)設定を調整します。各スライダは、特定の側からイメージを切り取ります。たとえば、[X 最小](X min)の設定を大きくすると、イメージは左から切り取られ、[X 最大](X Max)の値を小さくすると、イメージは右から切り取られます。

イメージ クリップをインタラクティブに切り取るには

  1. イメージ クリップを編集してプロパティ エディタを開きます。

  2. [一般]タブまたは[変換]タブで、[エフェクト有効](Enable Effects)ボタンをクリックしてクリップ エフェクトを有効にします。

  3. [一般]タブ、[調整]タブ、または[変換]タブでイメージを右クリックし、メニューから[切り取りツール](Crop Tool)を選択するか、[B]キーを押します。クロッピング ガイドが表示されます。

    ヒント:[拡張コンポーネント選択]がアクティブになっている場合は、イメージを右クリックしてもエフェクトは発生しません。右クリックの代わりに、[Alt]キーを押しながら右クリックするとコンテキスト メニューが開きます。
  4. ハンドルをドラッグして、それに応じてイメージを切り取ります。

    ハンドルの 1 つをドラッグして、イメージを切り取ります。

  5. 必要なイメージをすべてクロップしたら、[Esc]キーを押してクロップツールをオフにします。

  6. イメージを右クリックしてポップアップ メニューから[切り取り解除](Uncrop)を選択して、いつでもクロッピングを解除できます。

イメージ クリップの解像度を変更する

シーン内のイメージ クリップの解像度の一部またはすべてを変更できます。以下にその方法を示します。

3D ビューからイメージ クリップの解像度を変更するには

  1. 解像度を変更するイメージ クリップを編集して、プロパティ エディタを開きます。

  2. 次のいずれかの操作を実行します。

    • OGL 表示解像度およびレンダリング解像度の両方を変更するには、[変換]タブの[再スケール](Rescale)オプションを設定します。

      [タイプ](Type): イメージ クリップに適用するスケーリングを指定します。ピクセル値、元のイメージ サイズの比率、またはカスタム値で指定します。

      [解像度 X,Y](Resolution X,Y):[タイプ]が[カスタム]に設定されている場合は、この値によりイメージ クリップの解像度が X および Y 軸で指定されます。

      または

    • OGL 表示解像度のみを変更するには、[テクスチャリング]タブの[OpenGL テクスチャ](OpenGL Texture Settings) [最大幅と高さ](Maximum Width or Height)パラメータを調整します。

有効なエフェクトを含むすべてのイメージ クリップの解像度を変更するには

  1. Explorer から[イメージ]プロパティ エディタを開きます。[ソース/クリップ]([O]キー)、[イメージ]、または[アプリケーション]スコープの[クリップ]>[イメージ]ノードから、このプロパティ エディタにアクセスできます。

    A

    [クリップ]>[イメージ]フォルダ

    B

    個々のイメージ クリップ

  2. プロパティ エディタの[スケール]オプションで以下のプロパティを調整します。

    • [タイプ](Type): イメージ クリップに適用するスケーリングを指定します。ピクセル値、元のイメージ サイズの比率、またはカスタム値で指定します。[なし]を指定して、個別のクリップに定義したスケーリングを使用します。

    • [解像度 X,Y](Resolution X,Y):[タイプ]が[カスタム]に設定されている場合は、この値によりイメージ クリップの解像度が X および Y 軸で指定されます。

      重要:シーン内の全イメージ クリップの解像度を同時に変更するには、[クリップ]プロパティ エディタを閉じて再度開き、プロパティ エディタおよび 3D ビュー解像度を更新する必要があります。