ファンクション カーブ、キー、および領域を移動する
 
 
 

Fカーブまたはキーを X 方向に移動するとキーの時間が変化し、Fカーブまたはキーを Y 方向に移動するとキーの値が変化します。

グラフ内の F カーブ、キー、および領域は、インタラクティブに移動することも、数値を指定して移動することもできます。また、グラフ内にある F カーブの特定の領域を選択し、その領域内のカーブのキーを 1 つの単位として移動、伸長、または圧縮することもできます。

自動スロープの向きコンストレイントを使用するキーを移動するとき(「スロープの向き(角度)を設定する」を参照)、スロープ ハンドルの隣接キーとの比率が保持されます。つまり、スロープ ハンドルを隣接キーに近づけるとハンドルが短くなり、隣接キーから遠ざけると長くなります。これにより、F カーブをほぼ同じシェイプに保ち、スロープ ハンドルが隣接キーに近づきすぎると発生するくぼみやピークの問題を回避することができます。

選択ツールでの F カーブまたはキーの移動

  1. [編集](Edit) [選択ツール](Select Tool)を選択し、[Y]キーを押すか、ツールバーの[選択]アイコンをクリックします。

  2. F カーブおよびキーを選択します。

  3. [Animation Editor]プリファレンスで設定したプリファレンスに応じて、マウスの左または中央ボタンを使用して、XおよびY方向で選択されている任意のオブジェクトを移動できますが、キーが優先されます。たとえば、F カーブを選択した場合はその F カーブのみが移動されますが、F カーブとキーの両方を選択した場合は選択されたキーのみが移動されます。

    • [MMB で移動](Translate on MMB)オプションを選択すると、マウスの中央ボタン(MMB)を使用して F カーブまたはキーを移動できます。移動を水平方向または垂直方向に拘束するには、[Shift]キーを押したままドラッグします(移動方向は、[Shift]キーを押した後に最初にドラッグした方向になります)。

      このオプションでは、ユーザがクリックした位置は使用しないので、選択内容を移動するために実際にクリックする必要はありません。これにより、正しくクリックしなかったために選択した内容を失ってしまうというミスを防ぐことができます。

    • [LMB で動かないようにする](Prevent Movement on LMB)を選択すると、マウスの左ボタン(LMB)でキーを移動できなくなります。このオプションにより、マウスの左ボタンを矩形の選択用に空けておくことができます。これによって、F カーブやキーを簡単に選択または矩形選択できるだけでなく、間違ってスロープ ハンドルをクリックしてしまうことはなくなります。

      このオプションをオフにすると、マウスの左ボタンでキーを移動できます。

移動ツールでの選択した F カーブまたはキーの移動

  1. F カーブおよびキーを選択します。

  2. [編集](Edit) [移動ツール](Translation Tool)を選択するか、[V]キーを押します。選択した F カーブまたはキーを新しい場所にドラッグします。

    選択されたものなら何でも移動の対象になりますが、優先的に移動されるのはキーです。たとえば、F カーブを選択した場合はその F カーブのみが移動されますが、F カーブとキーの両方を選択した場合は選択されたキーのみが移動されます。

    • 垂直方向にのみ移動するには、中央クリックしてドラッグします。

    • 水平方向にのみ移動するには、右クリックしてドラッグします。

    • 複数のFカーブを移動するには、まず目的の F カーブを矩形選択(領域をドラッグ)し、次にVキーを押してからドラッグします。

F カーブを移動する

F カーブのみを移動するには、[編集](Edit) [カーブの選択と移動ツール](Select and Move Curve Tool)を選択するか、[N]キーを押します。次に、カーブをクリックして新しい位置にドラッグします。

  • 垂直方向にのみ移動するには、中央クリックしてドラッグします。

  • 水平方向にのみ移動するには、右クリックしてドラッグします。

  • 複数のFカーブを移動するには、まず目的のFカーブを矩形選択(領域をドラッグ)し、次にNキーを押してからドラッグします。

キーを移動する

キーを移動すると、そのキーのフレームまたは値を変更できます。キーを水平に移動するとフレームが変化し、垂直に移動するとプロパティ値が変化します。

キーのみを選択して移動する

  1. [編集](Edit) [キーの選択と移動ツール](Select and Move Key Tool)を選択します。

  2. キー ポイントを選択し、新しい位置にドラッグします。

    • 垂直方向にのみ移動するには、中央クリックしてドラッグします。

    • 水平方向にのみ移動するには、右クリックしてドラッグします。

移動しながらキーをスナップする

ポイントをインタラクティブに移動すると正確な位置に移動できない場合があります。このような場合には特定のフレーム、時間、または値の間隔にキーをスナップすることができます。

  • 選択したキーを[Alt]キーを押しながらドラッグすると、キーは指定のグリッドにスナップされます。グリッドは、[Preferences: FCurve Editor]プロパティエディタの[グリッドにスナップ](Snap Grid)で指定します(キーのスナップを参照)。
    • 中央ボタンをクリックしてドラッグすると、垂直方向にだけ移動できます。

    • 右ボタンをクリックしてドラッグすると、水平方向にだけ移動できます。

キー選択を変更せずに個々のキーを移動する

キーの移動ツールを使用して、現在のキー選択に影響を与えずに、キー選択内の個々のキーを移動できます。これにより、キーのランダムな移動が簡単になります。これはビューでジオメトリ オブジェクト上のポイントを移動する操作に似ています。選択した F カーブ上のキーのみを移動できます。

  1. [編集](Edit) [キーの移動ツール](Move Key Tool)を選択するか、[M]キーを押します。

    キーの移動中は[M]キーを押したままにし、移動が完了したら離すこともできます。これは[M]キーを離したら前のツールに戻ることができるスープラ モードです。

  2. キー ポイントを選択し、新しい位置にドラッグします。ドラッグ操作中のキーは、周辺が黄色で中は緑の小さなボックスで表示されます。

    他のキーが選択されていても、マウスポインタのすぐ下にあるポイントのみが影響を受けます。

    ヒント:移動後に、フレームとフレームの間にキーがないことを確実にするには、キーを選択してから[Edit] [キーを隣接のフレームに移動](Move Keys to Nearest Frame)を選択します。

領域によってキーを移動する

  1. [領域]ツールを使用して、修正する F カーブの領域を選択します(ツールバーの[領域]アイコンをクリックするか、[Q]キーを押します)。

  2. F カーブ領域として選択したフレーム位置または値を変更するには、ハイライト表示されている領域内の任意の位置をクリックしてから領域をドラッグします。

    • 領域を水平方向に移動すると、フレーム位置を調節できます(タイムラインでは、アニメーションが早く(または遅く)発生するように変更されます)。また、右ボタンをクリックしてドラッグすると、領域を水平方向にのみ移動できます。

    • 領域を垂直にドラッグすると、領域全体の値が変更されます。隣接するすべてのキーは元の位置のままです。また、中央ボタンをクリックしながらドラッグすると、領域を垂直方向にのみ移動できます。

F カーブ、キー、および領域を正確に移動する

F カーブ、キー、領域を特定の位置に正確に移動する方法はいくつかあります。

以下のツールを使用できます。

  • [移動 X]テキスト ボックス([Tx])および[移動 Y]テキスト ボックス([Ty])

  • FCurve Editor のツールバーの[フレーム]および[値]テキストボックス

  • [Key Properties]エディタの[フレーム]テキスト ボックスと[値]テキスト ボックス。

移動ボックスでのFカーブ、キー、領域の移動

  1. オフセットを設定するキーまたは領域を選択します。F カーブ全体のオフセットを設定するには、カーブを選択します。その際、キーの選択は解除しておきます。

  2. [Tx]または[Ty]テキスト ボックスに絶対値(正の値)でオフセットの量を入力します。また、入力する値の前または後に、+(加算)または-(減算)記号を使用できます。

    たとえば、いくつかのキーを 4 フレーム分だけ前方に移動するには、キーを選択し、4 または 4+ または +4[Tx]テキスト ボックスに入力します。

    また、キーの値を 4 ポイントだけ減らすには、4- または -4[Ty]テキスト ボックスに入力します。

ヒント:

[Tx]および[Ty]の各ボックスでは、リニア関数(l)およびランダム関数(r)を使用することもできます。ただし、その場合、1 つの値だけを取り、選択したキーすべてにその値が適用されます。

詳細については、「 数値計算を使用した相対値の入力」を参照してください。

[フレーム](Frame)および[値](Value)テキスト ボックスを使用して F カーブ、キーと領域を移動する

FCurve Editor の[フレーム]および[値]テキスト ボックスには、現在選択されているキーのフレームと値が表示されます。 ただし、これらのテキスト ボックスを使用して、選択した F カーブ、キーまたは領域を移動できます。

  1. 移動する F カーブ、キーまたは領域を選択します。

  2. [フレーム](Frame)または[値](Value)テキスト ボックスにオフセットの量を入力します。数値の後には +(加算)または -(減算)記号を付加します。

    たとえば、いくつかのキーを 2 フレーム分だけ前方に移動させるには、キーを選択し、2+[フレーム](Frame)テキスト ボックスに入力します。また、値を 3 ポイント小さくするには、キーを選択し、3-[値](Value)テキスト ボックスに入力します。

    (Value)テキスト ボックスでは、乗算または除算する値の前に乗算記号(*)や除算記号(/)を使用することもできます(値を 3 倍するには、3* など)。

    たとえば、キーの現在の値が 12.57 の場合、[値](Value)テキスト ボックスに 12.57 の後に *2 と入力(12.57*2)すると、値を簡単に 2 倍にできます。

    選択したキーが 1 つの場合は、移動させたい正確なフレーム番号やフレーム値を入力するこもできます。たとえば、選択したキーの値を 85 にするには、85[値](Value)テキスト ボックスに入力します。また、25 など、特定のフレームに移動するには、その値を[フレーム](Frame)テキスト ボックスに入力します。

    [フレーム](Frame)ボックスでは、SMPTEタイムコード形式(HH: MM: SS: FF)で値を指定することができます。または、フレーム番号で位置を入力することもできます(30fpsでの作業時に、45と入力すると、00: 00: 01: 15と同じ結果になります)。

スケーリングする場合にも[フレーム]および[値]テキスト ボックスを使用します。詳細については、「Fカーブ、キー、および領域のスケーリング」を参照してください。

[Key Properties]エディタを使用してキーを移動する

また、[Key Properties]エディタを使用して、隣接する連続キーに対して新しい座標値を入力することもできます。

  1. 移動するキーを選択します。

  2. [キー](Keys) [キーのプロパティ](Key Properties)を選択し、[Key Properties]エディタを開きます。

  3. [フレーム](Frame)および[値](Value)テキスト ボックスにキー座標を入力します(前述のように演算がサポートされます)。

  4. [前のキー](Previous Key)または[次のキー](Next Key)ボタンをクリックして次または前のキーに移動し、必要なだけキーの値の入力を続けます。