DopeSheet でアニメーションを非アクティブ化する(ミュート)

DopeSheet 上で、アニメーションまたはオペレータを一時的に非アクティブに設定してオブジェクトへの影響を無効にすることができます。アニメーションまたはオペレータを非アクティブに設定しても、オブジェクトからは削除されません。単にエフェクトがミュートされるだけです。

ファンクションカーブ、コンストレイント、エクスプレッション、デフォームオペレータ(エンベロープを含む)など、どのようなタイプのアニメーションでもトラックと領域を非アクティブに設定できます。

コンストレイントとエクスプレッションには[アクティブ](Active)パラメータが、デフォームオペレータには[ミュート](Mute)パラメータ(デフォーメーション)があり、オン/オフを切り替えることができます(ブールパラメータとみなすことができます)。これらのパラメータの詳細については、「ブールパラメータを非アクティブ化する」を参照してください。

IK チェインのエフェクタ位置をアニメートしていて、DopeSheet でそのアニメーションを非アクティブに設定した場合を考えてみましょう。非アクティブなフレーム上のエフェクタは「アニメートされていない」とみなされるため、IK チェインは FK でアニメートされているかのように動作します。詳細については、「エフェクタをアニメートする」(「キャラクタアニメーション」)を参照してください。

トラックを非アクティブ化する

パラメータのアニメーションをアクティブまたは非アクティブにするには、そのトラックの左端のアクティブ化ボックスをクリックするか、対応するメニューコマンドを選択します。

注:アニメート対象外のパラメータのトラックのアクティブ化ボックスはグレーで表示され、アクティブ化または非アクティブ化の対象となるアニメーションが存在しないことを示しています。

トラックを非アクティブするには、以下のいずれかの操作を行います。

任意のトラックの左端にある緑色のボックスをクリックします。ボックスが赤色に変わります。
1 つまたは複数のトラックを選択し、[編集](Edit) [トラックを無効](Deactivate Tracks)を選択します。

トラックをアクティブするには、以下のいずれかの操作を行います。

トラックの左端にある赤色のボックスをクリックします。ボックスが緑色に変わります。
1 つまたは複数のトラックを選択し、[編集](Edit) [トラックを有効](Activate Tracks)を選択します。

A	パラメータのアニメーションがアクティブの場合、アクティブ化ボックスは緑色です。設定を切り替えるには、ボックスをクリックします。
B	パラメータのアニメーションが非アクティブの場合、アクティブ化ボックスは赤色です。
C	非アクティブな場合は、パラメータのアニメーションアイコンが白くなり、そのアニメーションがミュートされていることを示します。
D	トラックが折りたたまれている場合は、パラメータのグループにアクティブなトラックと非アクティブなトラックが混在していると、ボックスは緑色と黒色の点で塗りつぶされます。

領域単位でアニメーションを非アクティブ化する

任意のトラックの領域を非アクティブに設定することができます。アニメーションは、非アクティブな領域のフレームの影響を受けなくなります。非アクティブに設定された領域は、さらに濃いグレーで表示されます。

[領域ツール]をアクティブにし([Q]キーを押すか、コマンドバーのアイコンをクリックする)、1 つまたは複数の領域を描画します。
次のいずれかの操作を実行します。
- ツールバー上の[無効](Deactiv)ボタンをクリックします。
- 領域を右クリックして[Edit][領域を無効](Deactivate Region)を選択します。
- ツールバーの[編集](Edit) [領域を無効](Deactivate Region)を選択します。

領域単位でアニメーションをアクティブにするには

[領域ツール]がアクティブな状態で、非アクティブに設定されているフレームに 1 つまたは複数の領域を描きます。
次のいずれかの操作を実行します。
- ツールバー上の[有効](Activ)ボタンをクリックします。
- 領域を右クリックして[Edit] [領域を有効](Activate Region)を選択します。
- ツールバーの[編集](Edit)[領域を有効](Activate Region)を選択します。

ブールパラメータを非アクティブ化する

ブールパラメータはオン/オフの切り替えができるパラメータです。コンストレイントとエクスプレッションには[アクティブ](Active)パラメータ、デフォームオペレータ(デフォーメーション)には[ミュート](Mute)パラメータがあり、両方ともがブールパラメータです。[アクティブ]パラメータと[ミュート]パラメータの効果は正反対です。その状態によってトラックおよび領域がどのような結果になるかについて、注意する必要があります(詳細については、このセクションのパラメータに関する説明を参照してください)。

ブールトラックのカラーと外観は通常の F カーブのトラックとは異なります。非アクティブな状態のフレームは暗い灰色でトラックの下半分に表示され、アクティブな状態のフレームは明るい砂色でトラックの上半分に表示されます。

注:アニメートされていないブールパラメータの場合、トラックの端にある赤または緑のアクティブ化ボックスをクリックすると、コンストレイントまたはデフォーマの状態(アクティブ/非アクティブ)を切り替えることができます。たとえば、位置コンストレイントについて、アニメートされていない[アクティブ]パラメータのトラックを表示しているとしましょう。アクティブ化ボックスをクリックすると、コンストレイントの状態(アクティブ/非アクティブ)が切り替わります。

DopeSheetで[アクティブ]パラメータまたは[ミュート]パラメータを確認するには

Animation Explorer の[Explorer]メニューで[すべてのノード](All Nodes)フィルタがまだアクティブになっていない場合は、必ず正しいフィルタを選択するようにしてください。

コンストレイントの[アクティブ]パラメータを確認するには、[Explorer] [その他](More) [アニメーションプロパティ](Animation Properties)を選択します。
デフォームオペレータの[ミュート]パラメータを確認するには、[Explorer] [その他](More) [モデリングプロパティ](Modeling Properties)を選択します。

[アクティブ]パラメータ

[アクティブ]パラメータがアクティブでない場合は、コンストレイントオペレータまたはエクスプレッションオペレータも無効です。[アクティブ]パラメータがアクティブな場合は、これらのオペレータも有効です。

他のパラメータと同じ方法で[アクティブ]パラメータのトラックを非アクティブ/アクティブに設定できます(「トラックを非アクティブ化する」を参照)。

[アクティブ]パラメータのトラックを非アクティブに設定すると、オペレータも非アクティブになります。

他のパラメータと同じ方法で、[アクティブ]パラメータの領域を非アクティブ/アクティブに設定できます(「領域単位でアニメーションを非アクティブ化する」を参照)。

[アクティブ]パラメータのフレーム領域を非アクティブに設定すると、対応するフレームのオペレータも非アクティブになります。

(上)コンストレイントの[アクティブ]パラメータに[アクティブ](active)な領域(砂色)があります。ここでは、オペレータもアクティブです。

(下)[アクティブ]パラメータが[非アクティブ](inactive)の領域です(濃いグレー)。これらのフレームでのコンストレイントも無効になります。

[ミュート]パラメータ

デフォームオペレータの[ミュート]パラメータが非アクティブに設定されている場合は、デフォームオペレータがアクティブになります。逆に、[ミュート]がアクティブに設定されていると、オペレータは非アクティブになります。

他のパラメータと同じ方法で[ミュート]パラメータのトラックをミュート/ミュート解除できます(「トラックを非アクティブ化する」を参照)。

[ミュート]パラメータトラックを非アクティブに設定すると、デフォームオペレータはアクティブになります。同じように、[ミュート]パラメータトラックをアクティブに設定すると、デフォームオペレータは無効になります。
領域で[ミュート]パラメータをミュート/ミュート解除するには、フレームの領域を作成し、次のいずれかを実行します。
- ツールバーの[ミュート](Mute)ボタンをクリックして、デフォームオペレータをミュート(非アクティブに)します。
- [ミュート解除](Unmute)ボタンをクリックして、デフォームオペレータをミュート解除(アクティブに)します。
  
  (上)バルジオペレータの[ミュート]パラメータに[アクティブ](active)な領域(砂色)が設定されています。この領域では、オペレータはミュートされます。
  
  (下)[ミュート]パラメータに[非アクティブ](inactive)の領域(濃いグレー)があります。このフレーム領域でのバルジオペレータはアクティブになります(ミュート解除されます)。