カーブおよびサーフェイスのデフォーメーション
 
 
 

カーブおよびサーフェイスのデフォーメーションでは、[NURBS]オブジェクトの U および V をパラメータ化し、デフォーム オブジェクトのローカル空間を歪めます。

カーブによるデフォーメーション

カーブによるデフォーメーションでは、ピックアップしたカーブに対し Y 軸を再びマッピングすることによってオブジェクトを歪めます。カーブで定義したデフォーム後の空間内では、オブジェクトのアニメートが可能です。また、カーブの形状自体をアニメートすることもできます。このエフェクトは他のソフトウェアでは flow path と呼ばれることがあります。

カーブによるデフォーメーションを適用する前後のオブジェクトとカーブ

カーブ デフォーム オペレータの代わりに、ICE ベースの[カーブによるデフォーム]コンパウンドを使用することもできます。「カーブによるデフォーム」(「ICEデフォーメーション」)を参照してください。

カーブでデフォームするには

  1. 任意の作成ツールを使用してカーブを作成します。カーブに著しく鋭角な曲がりがあると、オブジェクトが激しく歪むおそれがあるので注意してください。カーブ全般の詳細については、「カーブ」(「サーフェイスおよびカーブのモデリング」)を参照してください。

  2. デフォームするオブジェクト、ブランチ、グループ、またはモデルを選択します。

  3. [デフォーム](Deform) [カーブで](by Curve)を選択します。このコマンドは、[Model]または[Simulate]ツールバーの[修正]か[Animate]ツールバーの[デフォーム]から使用できます。

  4. カーブをピックアップします。デフォームしたオブジェクトのセンターがカーブの先頭にスナップし、[Curve Deform]プロパティ エディタ が開きます。

  5. カーブに沿ってデフォームするには、[軸](Axis)を選択します。

  6. [移動](Translation)パラメータ、[スケール](Scaling)パラメータ、および[ロール](Roll)パラメータを使用し、デフォームした空間内でオブジェクトを移動します。また、標準の SRT コマンドを使用すると、通常の空間内でオブジェクトを移動することができます。

  7. カーブ デフォーメーションを適用する前に、グローバル シーンのセンターからカーブまたはオブジェクトを移動した場合は、次のように、[コンストレイント]ページのオプションを使って補うことができます。

    • デフォーメーション前にオブジェクトを移動した場合は、[デフォーマへのコンストレイント](Constrain to Deformer)をオンにします。

    • デフォーメーション前にカーブを移動した場合は、[デフォーメへのコンストレイント](Constrain to Deformee)をオンにします。

    • 両方とも移動した場合は、両方のオプションをオンにしてください。

      注:カーブでオブジェクトをデフォームした場合は、そのオブジェクトをエンベロープとして使用する前に、オペレータ スタックをフリーズしてください。

サーフェイスによるデフォーメーション

サーフェイスによるデフォーメーションでは、ピックアップしたサーフェイスの UV 空間に XZ 平面を再マッピングすることによって、オブジェクトを歪めます。サーフェイスで定義したデフォーム後の空間内では、オブジェクトのアニメートが可能です。また、カーブの形状自体をアニメートすることもできます。

サーフェイスによるデフォーメーションを適用する前後のオブジェクトとカーブ

注:複数のサブサーフェイスで組み立てられたサーフェイスをデフォーマとして使用することはできません。

サーフェイスでデフォームするには

  1. サーフェイス ツールまたはデフォーメーション ツールのいずれかを使って、任意の形状のサーフェイスを作成します。

  2. デフォームするオブジェクト、ブランチ、グループ、またはモデルを選択します。

  3. [デフォーム](Deform) [サーフェイスで](by Surface)を選択します。このコマンドは、[Model]または[Simulate]ツールバーの[修正]か[Animate]ツールバーの[デフォーム]から使用できます。

  4. サーフェイスをピックアップします。オブジェクトがデフォームし、[サーフェイス デフォーム オペレータ]プロパティ エディタが開きます。

  5. [移動]パラメータ、[スケール]パラメータ、および[回転]パラメータを使用し、デフォームする空間内でオブジェクトを移動します。特に、オブジェクトが激しく歪んでいる場合は、[スケール]パラメータを使って、そのオブジェクトを縮小してみてください。

  6. また、標準の SRT コマンドを使用すると、通常の空間内でオブジェクトを移動することができます。

  7. カーブ デフォーメーションを適用する前に、グローバル シーンのセンターからサーフェイスまたはオブジェクトを移動した場合は、次のように、[コンストレイント]ページのオプションで補うことができます。

    • デフォーメーション前にオブジェクトを移動した場合は、[デフォーマへのコンストレイント](Constrain to Deformer)をオンにします。

    • デフォーメーション前にサーフェイスを移動した場合は、[デフォーメへのコンストレイント](Constrain to Deformee)をオンにします。

    • 両方とも移動した場合は、両方のオプションをオンにしてください。

      注:サーフェイスでオブジェクトをデフォームした場合は、そのオブジェクトをエンベロープとして使用する前に、オペレータ スタックをフリーズさせてください。

カーブ/サーフェイスのデフォーメーションのヒント

カーブおよびサーフェイスを使ったデフォーメーションに関するヒントとテクニックをいくつか紹介します。

  • クローンまたはインスタンスをデフォームしてから、オリジナルのオブジェクト上のポイントを移動すると、デフォームされた空間内でインスタンスのポイントが移動します。

  • オブジェクトの親をブランチでデフォームすると、プロパティ エディタのスライダを使用しなくても[親]モードで変形できます。

  • 操作時にカーブの長さをおおよそ一定に保つには、コントロール用のカーブを取り出し、そのコントロールカーブでカーブをデフォームさせます。