クロスまたはカーブでオブジェクトを模倣する
 
 
 

模倣コンストレイントを使用し、同じトポロジ(同じオブジェクト タイプと同じ数の頂点)を持つ別のオブジェクトの頂点にシミュレートしたクロスまたはカーブの頂点をアタッチできます。コンストレイント オブジェクトをアニメートすると(任意の変換またはデフォーメーションを使用して)、コンストレイント オブジェクトにアタッチされたクロスまたはカーブの頂点はこれを模倣しようとします。たとえば、コンストレイント オブジェクトにシェイプ アニメーションを適用し、クロスのすべてまたは一部の頂点がこれを模倣するように設定できます。また、コンストレイント オブジェクトを後から非表示にすることも可能です。

クロスまたはカーブが模倣しようとするデフォーメーションは、そのシミュレーションによって生じるデフォーメーションと組み合わされることに注意してください。

クロスまたはカーブの頂点は、同じインデックスを使用してコンストレイント オブジェクトの頂点に直接アタッチされます(すなわち、クロスまたはカーブの頂点 37 はコンストレイント オブジェクトの頂点 37 に拘束されます)。当然ながら、同じトポロジを得るにはクロスまたはカーブ オブジェクトを複製してから、複製したオブジェクトを目的に応じてデフォームする方法が最も簡単です。

模倣コンストレイントを使用すると、クロスまたはカーブの頂点とコンストレイント オブジェクトの間にスプリングが作成されます。スプリングの長さは、クロスまたはカーブの頂点とコンストレイント オブジェクトの間の距離を設定することでコントロールできます。

クラスタを使用してコンストレイント オブジェクトを模倣する

  1. シミュレートするクロスまたはカーブ オブジェクトで模倣に使用する頂点を選択し、これらの頂点のクラスタを作成します。これは、オブジェクトのすべての頂点または部分的に模倣する一部の頂点のどちらでもかまいません。

    シミュレーションの作成後にクラスタにある頂点の数を変更した場合は、シミュレーションを再び実行する必要があります。

  2. 同じトポロジ(同じオブジェクト タイプと同じ数の頂点)を持つコンストレイント オブジェクトを作成します。クロスまたはカーブ オブジェクトを複製するのが、最も簡単な方法です。このオブジェクトを好きなようにデフォームまたはアニメートします。

  3. Syflex ICE クロスまたはカーブ シミュレーションを作成します。「Syflex ICE シミュレーションを作成する」を参照してください。

  4. クロスまたはカーブ オブジェクトを選択し、ICE Tree ビューを開きます。

  5. ICE Tree ビューで Preset Manager の[タスク]>[Syflex]タブから[コンストレイント](Constraints) [Syflex Mimic]コンパウンドを ICE ツリー ワークスペースにドラッグします。

  6. [Syflex Mimic]の[フォース]出力を[Syflex クロス]または[Syflex カーブ]ノードの[フォース]ポートに接続します。

  7. 使用するクロスまたはカーブのクラスタ名を Explorer から ICE ツリーにドラッグし、[Get Data]ノードを作成します。

  8. コンストレイント オブジェクトの名前をExplorerからICE Treeにドラッグし、その[Get Data]ノードを作成します。

    コンストレイント オブジェクトの[Out Name]出力を[Syflex Mimic]ノードの[オブジェクト]ポートに接続します。

  9. 模倣に使用するクラスタごとに個別の[Syflex Mimic]および[Get Data]ノードを使用します。

  10. [Syflex Mimic]プロパティ エディタでパラメータを設定します。

ヌルを使用してコンストレイント オブジェクトを模倣する

コンストレイント オブジェクトの模倣に頂点のクラスタを使用する代わりに、ヌルのサイズ、シェイプ、位置(アニメートされている、いないにかかわらず)を使用して拘束されるクロスまたはカーブの頂点エリアを決定できます。ヌル オブジェクトの空間内にあるすべての頂点は、デフォーム可能なコンストレイント オブジェクトの模倣に使用されます。次に、ヌルの位置またはサイズをアニメートし、別のコンストレイント エフェクトを作成できます。

模倣コンストレイントやヌルでクロスまたはカーブを設定するには、「ヌルを使用して頂点を固定する」の説明と同じ基本的な手順に従いますが、Preset Manager の[タスク]>[Syflex]タブから[コンストレイント](Constraints) [Syflex Mimic Null]コンパウンドを使用します。

使用するヌルごとに[Syflex Mimic Null]および[Get Data]ノードを追加する必要があることに注意してください。

[Syflex Mimic Null]プロパティ エディタでパラメータを設定します。