環境変数の設定および使用
 
 
 

このセクションでは、環境変数の設定、設定解除、使用、および表示方法について説明します。ただし、WindowsとLinuxでは手順が異なります。

Windowsの場合

Windowsでは、setコマンドを使用して環境変数を定義できます。詳細については、以降のセクションを参照してください。

Windowsで環境変数を永久的に変更するには

[setenv.bat]ファイルを修正すると、Softimage インタラクティブアプリケーション、Softimage コマンドラインアプリケーション、または mental ray レンダラを起動するたびに修正内容が適用されます。

  • [User Tools]ユーティリティまたはテキストエディタで[setenv.bat]ファイルを修正します(setenv.batは、Softimageがインストールされているディレクトリの[Application¥bin]サブフォルダにあります)。

    • [set]コマンドの構文については、以降のセクションを参照してください。

    • 特定の変数の詳細については、「環境変数の一覧」を参照してください。

      注:コントロールパネルを使用し、ユーザプロファイルに環境変数を設定することもできます。コントロールパネルで変更した内容は、ユーザが実行するすべてのアプリケーション環境に適用されます。詳細については、Windowsのマニュアルを参照してください。

Windowsで環境変数を一時的に変更するには

コマンドプロンプトウィンドウで環境変数を修正すると、特定のウィンドウおよびそのウィンドウから起動されるすべてのプログラムに修正が反映されます。

  1. コマンドプロンプトウィンドウを開きます。

    たとえば、デフォルトの Softimage 環境を設定した状態でコマンドプロンプトを開くには、Windows の[スタート]メニューから[Programs] [Autodesk] [Softimage 2012.SAP [Command Prompt]を選択します。

  2. 必要に応じて環境変数を修正します。

    • setコマンドの構文については、以降のセクションを参照してください。

    • 特定の変数の詳細については、「環境変数の一覧」を参照してください。

      ヒント:同じ修正をたびたび繰り返す必要がある場合は、バッチファイルにコマンドを記述して実行します。
  3. 修正した環境でアプリケーションを起動します。

    たとえば、コマンドプロンプトからSoftimageインタラクティブプログラムを起動するには、次のコマンドを入力します。

    xsi

Windowsで環境変数を設定する

環境変数を作成または修正するには、setコマンドを使用します。たとえば、SI_LINKTAB_LOCATION変数の値をC:¥LinktabFolderに設定するには、次のコマンドを入力します。

set SI_LINKTAB_LOCATION=C:¥LinktabFolder

変数値の一部として引用符を使用する場合を除き、値を引用符で囲まないでください。Windowsの変数名では大文字と小文字が区別されないため注意してください。

Windowsにおける環境変数の設定解除

環境変数の設定を解除するには、変数を空文字列に設定します。たとえば、次のように記述します。

set MYTEMPVAR=

Windowsにおける環境変数の使用

コマンドに環境変数の現在値を含めるには、変数名をパーセント記号(%)で囲みます。たとえば、検索パスの先頭にディレクトリC:¥MyDirを追加するには、次のコマンドを入力します。

set PATH=C:¥MyDir;%PATH%

Windowsにおける環境変数の表示

コマンドプロンプトウィンドウに環境変数の現在値を表示させるには、echoコマンドと、パーセント記号(%)で囲んだ変数名を使用します。たとえば、現在の検索パスを表示するには、次のコマンドを入力します。

echo %PATH%

また、等号記号(=)を使わずにsetコマンドを使用することもできます。たとえば、次のように記述します。

set PATH

完全な変数名を指定するのではなく、setコマンドと変数名の頭文字を使用した場合は、指定の文字列で始まるすべての変数をウィンドウに反映できます。

すべての環境変数の現在値を表示するには、次のコマンドを入力します。

set

Linuxの場合

Linuxでは、setenvunsetenvを使用して環境変数を定義できます。詳細については、以降のセクションを参照してください。

Linuxで環境変数を永久的に変更するには

環境変数は.xsi_2012.SAPファイル内で永久に変更することができます。このファイルは、Softimageインタラクティブアプリケーション、Softimageコマンドラインアプリケーション、またはmental rayレンダラを起動する前に必ず読み込まれます。.xsi_2012.SAP ファイルは、Softimage プログラム ファイルがインストールされている場所(既定では /usr/Softimage/Softimage_2012.SAP)に格納されます。ただし、ホーム ディレクトリ内にバージョンが存在する場合は、ホーム ディレクトリがインストール先として優先されます。

  • [User Tools]ユーティリティを使用するか、テキストエディタで.xsi_2012.SAPファイルを変更します。

    • setenvおよびunsetenvコマンドの構文の詳細については、以降のセクションを参照してください。

    • 特定の変数の詳細については、環境変数の一覧を参照してください。

      注:ユーザの.cshrcファイルで環境変数を永久に設定することもできます。変更内容は、ユーザが実行するすべてのアプリケーションの環境に適用されます。

Linuxで環境変数を一時的に変更するには

xtermウィンドウまたはシェルウィンドウで環境変数を修正した場合、修正内容はそのウィンドウとウィンドウから起動されるすべてのプログラムに適用されます。

  1. xtermウィンドウまたはシェルウィンドウを開きます。

  2. 必要に応じてデフォルトのSoftimage環境を設定します。次に例を示します。

    source /usr/Softimage/Softimage_2012.SAP/.xsi_2012.SAP
    注:.xsi_2012.SAPスクリプトは C シェル構文を使用します。デフォルトで異なるコマンドインタプリタを使用している場合は、Linuxにおける環境スクリプトの実行を参照してください。
  3. 必要に応じて環境変数を修正します。

    • setenvおよびunsetenvコマンドの構文の詳細については、以降のセクションを参照してください。

    • 特定の変数の詳細については、「環境変数の一覧」を参照してください。

      ヒント:同じ修正をたびたび繰り返す必要がある場合は、シェルスクリプトにコマンドを保存して読み込ませます。
  4. 修正した環境でアプリケーションを起動します。たとえば、インタラクティブSoftimageプログラムを起動するには、次のコマンドを入力します。

    xsi

Linuxで環境変数を設定する

環境変数を作成または修正するには、setenvコマンドを使用します。たとえば、変数SI_LOCATIONの値をusr/Softimage/SOFT3D_4.0に設定するには、次のコマンドを入力します。

setenv SI_LOCATION "/usr/Softimage/SOFT3D_4.0"

文字列は、ダブルクォーテーションで囲む必要があります。Linuxの変数では大文字と小文字が区別されることに注意してください。

Linuxで環境変数を設定解除する

環境変数をセットし直すには、unsetenvコマンドを使用します。たとえば、次のように記述します。

unsetenv MYTEMPVAR

Linuxで環境変数を使用する

コマンドに環境変数の現在値を含めるには、変数名の前にドル記号($)を付けます。たとえば、検索パスの先頭にディレクトリ~/MyDirを追加するには、次のコマンドを入力します。

setenv PATH "~/MyDir: $PATH"

Linuxで環境変数を表示する

シェルウィンドウまたはxtermウィンドウに環境変数の現在値を表示させるには、echoコマンドと、前にドル記号($)を付けた変数名を使用します。たとえば、現在の検索パスを表示するには、次のコマンドを入力します。

echo $PATH

ウィンドウにすべての環境変数を表示させるには、次のコマンドを入力します。

env

Linuxにおける環境スクリプトの実行

.xsi_2012.SAP環境スクリプトは C シェル構文を使用します。Cシェルは、Linuxで最もよく使用されるコマンドインタプリタです。

デフォルトで異なるコマンドインタプリタを使用している場合は、一時的にCシェルに切り替えて環境スクリプトを実行できます。デフォルトのコマンドインタプリタを永久に変更することもできます。

LinuxでCシェルを一時的に実行するには

次のいずれかの操作を行って、現在のシェルウィンドウまたはxtermウィンドウでCシェルを起動します。

  • 標準Cシェルを起動するには、次のコマンドを実行します。

    csh
  • Tab Cシェルを起動するには、次のコマンドを実行します。

    tcsh

CシェルをLinuxのデフォルトに設定するには

  1. rootとしてログインします。

  2. /sbin/linuxconfコンフィギュレーションユーティリティを実行します。

  3. [User Accounts] [Normal] [User Accounts]に移動します。表示されたウィンドウでは、さまざまなユーザの中からユーザを選択したり、他のパラメータ値を調整できます。

  4. コマンドインタプリタを、[csh]または[tcsh]のどちらかに変更します。