ディスプレイスメント マップの概要

 
 
 

ディスプレイスメント マップは、モデル上の点に関する高さの情報をグレー スケール情報として記録する 2D イメージです。ディスプレイスメント マップを使用すると、元のメッシュにモデリングまたはスカルプトされていない視覚化された詳細をモデルで表すことができます。また、一方のモデルから他方のモデルにスカルプト済みの詳細を転送するための手段として使用できます。

ディスプレイスメント マップは法線マップとは異なり、モデルのシルエットの詳細を視覚的に明らかにする必要がある場合に、単純化されたメッシュ上の詳細を表すのに適しています。ディスプレイスメント マップは、ソフトウェアを使用して 3D モデルがレンダリングされる場合(たとえばフィルムやプリントのイメージを生成する場合など)、および法線マップやバンプ マップでは十分なリアリズムが得られない状況で、幅広くサポートされます。

ディスプレイスメント マップが低解像度のモデルに適用されてレンダリングされる際には、イメージ マップ内のグレー ピクセルの高さの値に基づき、フェースがさらに細分割されたり元の位置からオフセット(移動)される場合が多くなります。レンダリングされた結果では、ディスプレイスメント マップの抽出元となった Mudbox の高解像度サーフェスによく似た詳細な効果が生まれます。

注:

ディスプレイスメント マップと法線マップを組み合わせて、レリーフ マッピングなどのリアルタイム レンダリング Technique として使用することもできます。ご使用の 3D レンダリング アプリケーションをチェックして、この Technique がサポートされているかどうか確認してください。

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