Actor Settings
 
 
 

Navigator ウィンドウで Actor Settings を表示するには、Scene Browser の Actors フォルダで、1 つのアクターを選択します。

アクター表示

アクター表示は、Actor Settings のアクターを視覚的に表現します。アクター表示を使用して、モーション データを含むマーカまたはセンサをマーカ セットに追加し、マーカ テーブルで選択したマーカを表示します(「マーカ テーブル」を参照)。

Actor Settings A. アクター表示

最初にアクターを作成するとき、アクター表示のセルは空白です。これらのセルはアクターのボディの各パーツに影響するマーカの数を示します。各セルに、最大 5 つのマーカを割り当てることができます。

マーカをマーカ セットに追加するには、モーション データを含む 1 つまたは複数の選択したオブジェクトを、Alt キーを押しながらアクター表示内のアクターのボディ パーツに対応するセルの 1 つにドラッグします。Scene Browser または Viewer ウィンドウからオブジェクトをドラッグできます。

これによってマーカまたはセンサが他のマーカに接続され、アクターのボディの対応するパーツに影響するようになります。セルにすでにマーカが含まれている場合、新しいマーカは既存のマーカ リストに追加されます。

Active

アクター表示の上にある Active オプションは、マッピングをアクティブにし、アクターをマーカ セットに合わせます。Active をオンにすると、マッピングを有効にします。

Snap

Snap ボタンは、マーカ セットとマーカ セットが使用するセンサとの間の回転の差および微妙な位置のずれを計算します。Snap は、指向性のマーカを持つマーカ セットに最適です。指向性マーカは主に磁気式キャプチャ データで使われます。

Snap を使用して、同一のマーカ セットを使用しながら、異なるセッションでキャプチャした光学式キャプチャ セッションを補正することもできます。マーカ セットは同じでも、前回のキャプチャ セッションと比較すると、センサがアクターのボディ上の微妙に異なる位置にある場合があります。Snap はこれらの差異がわずかな場合に最もよく機能します。

注:アクターの指の位置を変更して Snap をクリックした場合、指は元の位置に戻り、Snap ではなく Active を選択したかのように見えます。「[Actor Finger Settings]と[Finger Properties]」を参照してください。

Lock

Lock オプションは、選択したアクターおよびそのマーカ セットの現在の位置と回転をロックします。Lock を使用するアクティブなマーカ セットを持っている必要があります。

Current Marker Set

Current Marker Set フィールドでは、アクターが使用するマーカ セットを選択できます。カレント マーカ セットは、編集、名前変更、インポート、エクスポート、アクターへのデータのマップに使用します。

マーカ セットがないと、Current Marker Set フィールドに<No Marker Set> が表示され、アクター表示にセルが表示されません。

Actor Settings A. Current Marker Set フィールド

Current Marker Set フィールドの右の Marker Set ボタンをクリックすると Market Set メニューが開き、マーカ セットの作成、名前変更、インポート、エクスポート、削除ができます。

マーカ テーブル

マーカ テーブルはアクターのジョイントを動かすマーカをリストします。選択したアクターがマーカ セットを持っていない場合、マーカ テーブルは空です。

マーカ テーブルは、Marker、Model、Oriented の各列から構成されています(B、C、D)。

Actor Settings A. アクター表示で、胸のセルが選択されています B. Marker 列 C. Model 列 D. Oriented 列

マーカ テーブルでアクターの一部に影響するオブジェクトだけを表示するには、アクター表示内の対応するセルをクリックします。アクター表示では、選択中のセルは円が緑色で縁取られて表示されます。さらにマーカ テーブルには、アクターの該当部分に影響するマーカのリストが表示されます。

Marker 列でマーカを選択すると、Viewer ウィンドウのマーカを選択しその他のマーカの選択を解除します。

注:

マーカ テーブルでマーカを選択する際には慎重にしてください。シーン内に選択されたセンサまたはボーンがある場合、マーカ テーブルから新しいマーカを選択しても、選択されたままになります。

マーカ テーブルのすべてのマーカを表示するには、アクター表示領域の背景をクリックしてセルの選択を解除します。マーカ テーブルをスクロールするには、Shift キーを押しながらクリックして上下にドラッグするか、またはスクロール バーを使用します。

マーカ テーブルからマーカを削除するには、Marker 列のマーカを選択して Delete を押します。これで、マーカはマーカ テーブルから削除され、マーカ セットで使用されなくなります。ただし、物理的なマーカはシーンにまだ残っています。

機能
Marker Marker 列には、シーン内でアクターを動かすセンサ、マーカ、またはボーンの配置を示す定義済みのマーカがリスト表示されます。マーカ テーブル内でフィールドをダブルクリックし、名前を変更して Enter キーを押すと、フィールドの名前を変更できます。
Model Model 列には、白のマーカを動かすセンサ、マーカ、またはボーンを指定します。オブジェクトのルートを Alt キーを押しながら、Model 列の Reference フィールドにドラッグする時には確実に行ってください。このフィールドはアクター表示セルで修正できない唯一のフィールドです。
Oriented Oriented 列は、対応するマーカの回転データと移動データをアクティブにします。マーカが回転データと移動データの両方を含んでいる場合、そのマーカの Oriented オプションをアクティブにします。Oriented オプションが非アクティブの場合、移動データだけがアクティブになります。列の一番上にある Oriented のタイトルをクリックして、選択したアクターのすべてのマーカをアクティブにします。

Output Marker Set

Output Marker Set フィールドは、1 つのアクターの結果を別のマーカ セットに出力します。この方法で、多数のさまざまなマーカ セットでキャプチャしたモーションを、単一の形式に転送できます。

Actor Settings A. Output Marker Set フィールド

たとえば、磁気式モーション データを使用したアクターのマーカ セットのデータを、光学式データを使用するアクターに転送することができます。その後、エクスポート ファイル形式の 1 つを使用して光学データをエクスポートできます。

キャラクタ マッピングの方向を逆転して、キャラクタをマーカ セットに出力させることもできます。マーカ セットは磁気式センサまたは光学式マーカに基づいているので、これらのセンサやマーカを逆に出力することができるのです。

このマッピング方法によって、キャラクタ マッピングのフローを逆転させて、プロットしたキャラクタから磁気式センサまたは光学式マーカにデータを転送することができます。この方法は、完成したキャラクタをデータ ファイル(Vicon .c3d など)にエクスポートする場合に重要です。また、クリーニング済みデータを光学式または磁気式センサの別個のセットとして保存することもできます。