ディスプレイスメント マップ

 
 
 

ディスプレイスメント(Displacement)マップとは、オブジェクトにマップして、平坦なオブジェクトに実際にサーフェス レリーフ(隆起とくぼみ)を作成したグレースケール テクスチャです。

ディスプレイスメント(Displacement)マップを使用すると、サーフェス レリーフを作成したように見せかけただけのバンプ(Bump)マップとは異なり、くぼみと隆起はオブジェクトのジオメトリの一部になり、トポロジが変更されます。

注:
  • ディスプレイスメント マップはオブジェクトのジオメトリを変更するので、ディスプレイスメントマップされたオブジェクトには、通常、さらにテッセレーションが必要になります(レンダラを使用してサーフェスの平滑性を近似する三角形が多くなる)。Maya では、既定でフィーチャベースのディスプレイスメント マッピングが使用され、必要に応じて三角形が自動的に追加されます。
  • ディスプレイスメント マップに対して使用するファイル テクスチャは、通常、その出力アルファ値(Out Alpha)アトリビュートを介して接続します。対応するテクスチャ イメージ ファイルにアルファ チャネルが提供されていない場合、特定のイメージ フォーマットを使用したときにディスプレイスメント エフェクトが欠けることがあります。これを避けるには、ファイル テクスチャ(File Texture)ノードのカラー バランス(Color Balance)セクションで、輝度(Luminance)アトリビュートのアルファ値に輝度を使用(Alpha is Luminance)をオンにします。詳細については、ファイル(File)を参照してください。

ディスプレイスメント マップでは、オブジェクトの頂点が移動します。既定では、ディスプレイスメントの高さは、ディスプレイスメント マップのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)内のアルファ値のゲイン(Alpha Gain)値によって決まります。アルファ値に輝度を使用(Alpha is Luminance)をオンに設定した場合、高さはピクセル イルミネーションに基づいて決まります。

ディスプレイスメント マップを使用して、浅いサーフェス レリーフまたは深いサーフェス レリーフを作成します。たとえば、浮き出し模様、山頂、峡谷、スパイクなどを作成できます。

ディスプレイスメント(Displacement)マップは実際にサーフェス レリーフを作成するので、次のような特徴があります。

注:

テクスチャをディスプレイスメント マップとして接続するには、テクスチャをマテリアルのシェーディング グループのディスプレイスメント マテリアル(Displacement mat)アトリビュートに接続します。詳細については、テクスチャをディスプレイスメント マップに接続するを参照してください。

ディスプレイスメント バウンディング ボックス

ディスプレイスメント マッピングでは、オブジェクトの容積が変更されるので、バウンディング ボックスが縮小または拡大され過ぎる可能性があります。

バウンディング ボックスとはオブジェクトの境界容積を表したものであり、これを使用して Maya の操作を高速化することができ、特に複雑なモデルの場合にその効果が発揮されます。

詳細については、バウンディング ボックスのサイズを変更するを参照してください。

関連項目