このレッスンでは、サーフェスのシェーディングで使用できる機能をいくつか説明しました。以下のことを学習しました。
Mayakist ロゴをサーフェス上に置いたとき、文字はまっすぐに見えました。テクスチャでは、文字は実際には傾斜しています。このロゴは、サーフェス上で伸長したときにまっすぐに見えるように、あらかじめ歪めたものです。
通常の作業では、テクスチャ イメージを歪めるのはとても難しく、実用的ではありません。ファイル テクスチャを割り当てて配置する場合の、より実践的な Maya のテクニックは、テクスチャ投影を使用することです。この機能を使うと、まるでスクリーン上でスライド イメージを投影するように、サーフェス上にテクスチャが投影されます。テクスチャは投影がサーフェスにぶつかる場所に配置されます。Mayakist ロゴを歪めないで、まっすぐなロゴを使い、球上にそれを投影します。投影の角度を調節すれば、サーフィスの曲率によってレッスンと同じようにロゴを歪めることができます。テクスチャを投影として割り当てるには、ハイパーシェード(Hypershade)またはレンダー ノードの作成(Create Render Node)ウィンドウで、2D テクスチャを右クリックして、投影として作成(Create as projection)オプションを選択します。
テクスチャ投影の配置は、バンプ マップ(3D)テクスチャで行った配置と同じです。バンプ マップ テクスチャと同様に、オブジェクトが動いたときにテクスチャの配置が変化するのを避けるために、そのオブジェクトに対するテクスチャの投影(place3dTexture ノード)をペアレント化する必要があります。
オレンジの皮に傷のパターンを追加したいとします。カラー(Color)アトリビュートにはテクスチャを 1 つしか割り当てることができないため、2 つ以上のテクスチャ マッピングを結合するにはレイヤ テクスチャ(Layered Texture)を使用します。
レイヤ テクスチャ(Layered Texture)は複数のテクスチャを相互に合成したり重ねたりできるテクスチャ ノードで、他のテクスチャと同様にマテリアルのアトリビュートに割り当てます。レイヤ テクスチャ(Layered Texture)のアトリビュート コントロール内で、他のテクスチャと接続し、そのブレンド方法を制御することができます。たとえば、一番下のレイヤをレッスンで使用したロゴ イメージにし、一番上のレイヤを傷に似た線のイメージにすることができます。ロゴと傷を結合することにより、オレンジは最終的に目的どおり時間が経った古いものに見えてきます。
オプションとして、Maya に付属のシェーダ ライブラリをインストールしておけば、ブロック、ファブリック、フード、およびその他多数のサーフェス タイプなど、共通のマテリアルをすばやく作成することができます。これをインストールすると、ハイパーシェード(Hypershade)にシェーダ ライブラリ(Shader Library)タブが表示されます。マテリアルを使うには、好みのシェーディング タイプを探してハイパーシェード(Hypershade)にドラッグ & ドロップし、次にそれを中マウス ボタンを使ってシーンのサーフェス上にドラッグ & ドロップします。