レッスンを終えて

このレッスンでは、スカルプト サーフェスについて、次のような基本テクニックを紹介しました。

• ジオメトリのスカルプト ツール(Sculpt Geometry Tool)はさまざまなサーフェスのシェイプをすばやく変更するには欠くことのできないツールです。独自のプロジェクトを行う場合は、スカルプトを開始する前に、アイソパラムの位置と密度に特に注意してください。
• アイソパラムは単一のポイント(極)で収束します。プリミティブやサーフェスの極付近はスカルプトしづらいので、ここではジオメトリのスカルプト ツール(Sculpt Geometry Tool)の使用を避けます。たとえば、このレッスンでオリジナルの球を作成したときに、Z 軸を中心にこの球を 90 度回転させました。回転のため、頭部の耳は別のテクニックを使ってモデリングする必要があります(たとえば、1 組の耳をモデリングし、頭部の親にすることができます)。
• アイソパラムの密度と方向は、ジオメトリのスカルプト ツール(Sculpt Geometry Tool)の結果に影響を及ぼします。NURBS モデリングの経験を重ねるにつれて、作業しやすいように密度とアイソパラムの方向を使用する方法が身につきます。
• プリミティブ オブジェクトは、いろいろな場面でのスカルプトに便利なオブジェクトです。作成したプリミティブは通常、スカルプト、スケール、トリムなどの変更を加えてさらに複雑なシェイプにします。大半のプリミティブはカーブではなくサーフェスですが、これらのプリミティブのシェイプもカーブを元にしています。
  

  一般に、球は、単純な頭部を作成するための基本としては便利ですが、表情に富んだしゃべる頭部をアニメートする計画などには向いていません。このような場合、3D アーティストの多くは円柱やロフトされたサーフェスから始めます。こうすると、球から始めるよりも作業手順は複雑になり、本書の目的からはずれますのでここでは説明しません。