nParticle システムを作成する

 
 
 

レッスンのこのパートでは、nParticle オブジェクトおよびエミッタ オブジェクトを作成します。エミッタは、nParticle を発生させるとき、つまりシーンに放出するときの位置、方向、量、初期速度をコントロールします。

nParticle とエミッタ オブジェクトを作成する

nParticle とエミッタ オブジェクトを作成するには

  1. を選択します。 nParticle > nParticle の作成 > クラウド(nParticles > Create nParticles > Cloud) を選択します。

    クラウド(Cloud)を選択すると、あらかじめ煙、塵、霧などのシミュレーションに適した nParticleShape アトリビュートがいくつか設定されています。

  2. nParticle エミッタ オブジェクトを作成するには、nParticle > nParticle の作成 > エミッタの作成(nParticles > Create nParticles > Create Emitter) > を選択します。

    エミッタ オプション(作成)(Emitter Options (Create))ウィンドウが表示されます。

  3. エミッタ オプション(作成)(Emitter Options (Create)) ウィンドウで、編集 > 設定のリセット(Edit > Reset Settings)を選択します。
  4. エミッタ名(Emitter name)フィールドに Emitter_Smoke と入力します。

    エミッタ オブジェクトに名前を付けておくと、アウトライナ(Outliner)で選択してアトリビュートを調整するときに見つけやすくなります。

  5. ソルバ(Solver)リストから新しいソルバの作成(Create New Solver)を選択します。

    これは nParticle オブジェクトが新しい Nucleus ソルバに属することを指定します。

  6. 基本エミッタ アトリビュート(Basic Emitter Attributes)セクションで、次のように設定します。
    • エミッタ タイプ (Emitter type) : 一方向(Directional)
    • レート(パーティクル/秒)(Rate (particle/sec)) : 120

      ここでは、シーンに放出するパーティクルの数を設定します。放出率を上げると、シーンに表示される煙が濃くなります。

  7. 基本放出スピード アトリビュート(Basic Emission Speed Attributes)セクションで、以下を設定します。
    • スピード(Speed): 2.5
    • スピード ランダム(Speed random): 5.0

      ランダム スピード(Speed random)を正の数値に設定すると、各 nParticle のエミッタの放出速度がランダムになります。

  8. 作成(Create)ボタンをクリックします。

    Emitter_Smoke1nParticleShape1nucleus1 ノードがアトリビュートエディタ(Attribute Editor)に表示されます。

  9. nParticle オブジェクトの名前を変更するには、アウトライナ(Outliner)nParticle1 をダブルクリックし、nParticle_Smoke を入力して キーを押します。

    nParticle オブジェクトの名前を変更すると、シーンにオブジェクトが複数ある場合に識別しやすくなります。

nParticle エミッタを移動する

nParticle オブジェクトおよびエミッタ オブジェクトを作成するときに、これらはシーンの原点に配置されます。このレッスンでは、エミッタを移動してパーティクルが煙草の先端部分から放出されるようにする必要があります。

nParticle エミッタ オブジェクトを移動するには

  1. アウトライナ(Outliner)で、Emitter_Smoke1 オブジェクトを選択します。
  2. をクリックしてチャネル ボックス(Channel Box)を表示します。
  3. チャネル ボックス(Channel Box)で以下の値を設定します。
    • 移動 X (Translate X): 49.3
    • 移動 Y (Translate Y): 121
    • 移動 Z (Translate Z): -27.3
  4. シーン ビューで、ドリー、タンブルを行って煙草のビューをクローズアップします。

    これで、nParticle エミッタが煙草の先端近くに配置されました。

  5. シミュレーションを再生します。

    nParticle が煙草の末端から放出されますが、X 軸に沿って煙草から遠ざかりながら移動しています。これは、nucleus の重力(Gravity)のフォースがまだ nParticle に作用していないからです。既定では、クラウド(Cloud)タイプの nParticle はソルバの重力を無視(Ignore Solver Gravity)をオンにして作成されているので、このオプションをオフにする必要があります。

  6. アウトライナ(Outliner)nParticle_Smoke を選択します。
  7. をクリックしてアトリビュート エディタ(Attribute Editor)を開きます。
  8. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nParticle_SmokeShape タブをクリックします。
  9. ダイナミック プロパティ(Dynamic Properties)セクションで、ソルバの重力を無視(Ignore Solver Gravity)をオフにします。
  10. シミュレーションを再生します。

    nParticle が煙草の末端から放出されますが、下に落ちてシーンからはみ出しています。これは、nucleus の重力(Gravity)のフォースが負の値であるからで、nParticle が下に引っ張られています。nParticle を上向きにさせるように、重力の方向を変更する必要があります。

  11. アトリビュート エディタ(Attribute Editor)で、nucleus1 タブを選択します。
  12. 重力と風(Gravity and Wind)セクションで、Y の重力方向(Gravity Direction)を -1.0 から 1.0に変更します。
  13. シミュレーションを再生します。

    煙が上昇するようになりました。