熊の鼻先で口や鼻の周りにあるファー フィードバックは長すぎます。鼻先のこの周囲にあるファーを短くしなければ、最終レンダリング イメージでファーが鼻を通り抜けて突き出し、口を隠してしまうでしょう。サーフェスの局部にあるファーの長さを短くするには、ファー アトリビュート ペイント ツールを使用します。
ファー アトリビュート ペイント ツールを使用すると、事実上、どのようなファー アトリビュートでもペイントできます。このレッスンでは、ファー アトリビュート ペイント ツールを使用して次の作業を行います。
ファー アトリビュート ペイント ツールは、サーフェス上に直接ペイントすることにより作成されるアトリビュート マップを通して、上記の操作をすべて行います。アトリビュート マップは、ユーザがマップにペイントした黒、白、またはグレーの領域に基づいて、修正の対象として選択された、コネクトされたファーのアトリビュートを修正します。
アトリビュート マップのペイントを開始する前に、鼻と口のサーフェスを非表示にしましょう。このレッスンの最初で、鼻と口のサーフェスを ExtraParts リファレンス レイヤに割り当て、シーン ビューで誤って選択されないようにしてあります。これらのオブジェクトを非表示にするには、リファレンス ディスプレイ レイヤを非可視に設定します。
ファー アトリビュート ペイント ツールを使用してファーを短くするには
カーソルが更新され、ファー アトリビュート ペイント ツールがアクティブであることを表すペイント ブラシとして表示されます。ファー アトリビュート ペイント ツール設定(Paint Fur Attributes Tool Settings)ウィンドウとペイント ツール設定(Paint Tool Settings)エディタが表示されます。これらのウィンドウで、アトリビュート マップでペイントされるアトリビュートを設定し、コントロールすることができます。
これにより、比較的小さく、ソフト エッジを持つ領域をペイントするためのブラシが設定されます。このツールを使ってストロークすると、既存のファーがより短いファーで置き換えられます。
鼻先のサーフェスが更新され、現在ペイント中のファーの長さ(Fur Length)アトリビュート マップが表示されます。鼻先の末端にある黒い領域は、そこが今ペイントされたばかりであることを示します。アトリビュート マップのこの領域は、レンダーの結果、ファーが短くなる部分を表しています。ライト グレーの領域は、まだペイントされておらず、ファーの長さは変わらない部分を示します。
アトリビュート マップで、カラーが徐々に減衰しているところがあります。これは、オリジナルのアトリビュート値とマップの間のファー トランジションが急激に行われないことを表しています。スムーズ操作を適用して、さらに、アトリビュート マップをスムーズにすることができます。
ファー アトリビュート ペイント ツールを使用して髭を作成するには
熊の鼻先に、2 番目のファー ディスクリプションが割り当てられます。この時点では、鼻先は雑然としていますが、次の手順を実行して、修正することができます。
これにより、ヤマアラシ ファー ディスクリプションに対する生え具合アトリビュート マップが作成されます。このマップは黒色なので、ヤマアラシ ファー フィードバックは一時的に見えなくなります。
この設定により、比較的小さく、ソフト エッジを持つストロークをペイントするようにブラシが設定されます。このストロークは、生え具合マップでは灰色で表示され、数本のヤマアラシ ファー(つまり、髭)になります。対称がオンの場合、サーフェスの半分で行ったストロークは、もう半分のサーフェスにミラーされます。これにより、鼻先の両側にまったく同じ髭を作成することができます。
ストロークを描くと同時に、ファー フィードバックが更新され、鼻先の両側に髭が表示されます。すぐに表示されない場合は、シーン ビューをタンブルしてください。
これらの髭の角度は正しくなく、外側をむいていません。これを修正するには、Porcupine (ヤマアラシ)ファー ディスクリプションで極性(Polar)アトリビュートを変更する必要があります。
アトリビュート エディタが表示され、Porcupine (ヤマアラシ)ファー ディスクリプションのアトリビュートが表示されます。