追加データを使用してシーンを表示する

 
 
 

追加データ ファイルには、シーンのロード完了後に設定できる一連の値が含まれています。すべてのパラメータは、登録済みの OnEndSceneOpen イベントの前に順次設定されます。

追加データを使用すると、シーン ファイルを変更せずにシーンのさまざまなパラメータを簡単に変更できるため、バッチ レンダリングを実行する際に特に役立ちます。

注:追加データの代わりになるのが、シーン TOC ファイルです。唯一の違いは、シーン TOC データは個々のシーンに固有のものであるのに対し、追加データはすべてのシーンに適用されるという点です。シーン TOC ファイルの詳細については、「シーン TOC でシーン データを取得し設定する」を参照してください。

追加データ ファイルを定義する

追加データのファイル フォーマットは、単純な ASCII ファイルです。このファイルの冒頭には、次のヘッダーを付ける必要があります。

	XSI_AuxiliaryDataFile ASCII 1 0

このヘッダで、ファイルが単純な ASCII 形式の v1.0 の追加データ ファイルとして識別されます。現時点では他の形式は使用できませんが、将来的に他のファイル形式がサポートされる可能性もあります。

ヘッダーに続く行は次のようになります。

  • コメント(//で始まる行)

    C++ 形式のコメントと異なり、コメントは行頭以外には記述できません。

  • 空白スペース(キャリッジ リターン、タブ、またはスペース)

  • パラメータ

    パラメータは、Softimage VBScript コマンドの[値設定](SetValue)の引数と同じ構文を使用します。追加データ ファイル内のすべてのパラメータは 1 行に納める必要があります。

たとえば、補助ファイルで次の行を使用すると...

"Passes.Default_Pass.RenderOptions.EndFrame", 1

...Softimage で次のコマンドを呼び出した場合と同様に動作します。

SetValue "Passes.Default_Pass.RenderOptions.EndFrame", 1
注:追加データ ファイル内のすべてのパラメータは 1 行に納める必要があります。

追加データをロードおよび適用する

Softimage で追加データを適用するには、-auxiliary_data スイッチを使用して、設定する値を含むファイルを指定する必要があります。

  1. 追加データ ファイルの名前が C:¥myData.txt の場合は、次のコマンドを入力します。

    	xsi -auxiliary_data C:¥myData.txt

    これで、[シーンを開く]ダイアログ ボックスに[Apply Auxiliary Data]という新しいチェックボックスが作成されます。

  2. このオプションをオンにして、シーンを開く際に追加データを適用します。この方法は、追加データが正常に適用されたかどうかをテストする際に便利です。

スクリプトで追加データを適用するには

スクリプトを使用して、あらかじめロードされた追加データを適用できます。たとえば、追加データを C:¥MyProject¥Scenes¥MyScene.scn というシーンに適用する場合は、次のコマンドを入力します。

	OpenScene "C:¥MyProject¥Scenes¥MyScene.scn",,TRUE
注:インタフェースとスクリプトのどちらを使用した場合でも、既定で追加データは適用されません。

コマンド ラインから追加データを適用するには

コマンド ラインから追加データをシーンに自動的に適用するには、プロンプトで次のいずれかの行を入力します。

xsi C:¥MyProject¥Scenes¥MyScene.scn -auxiliary_data C:¥myData.txt

または

xsibatch -render -scene C:¥MyProject¥Scenes¥MyScene.scn -auxiliary_data C:/myData.txt

xsi xsibatch の違いについては、バッチスクリプトの実行『SDK ガイド』を参照してください。