ロトスコープの基本

ロトスコープとは、3D ビューの背景でイメージを使用することです。ロトスコープは、さまざまな 3D ビュー([フロント]、[トップ]、[ライト]、[ユーザ]、[カメラ])や、あらゆるディスプレイ モード([ワイヤフレーム]、[シェーディング]など)で使用できます。さらに、ビューポートごとに異なるイメージを使用できます。

• オーソグラフィック ビューでは、モデリング用のガイドとして単一のイメージを使用すると便利です。

• イメージ シーケンスまたはクリップは、パースペクティブ ビューでライブ アクションのフッテージとアニメーションを合致させる場合に便利です。

ロトスコープ イメージには 2 つのタイプがあります。

• デフォルトでは、オーソグラフィック ビュー([フロント]、[トップ]、[ライト])に表示されるロトスコープ イメージの[イメージの配置](Image Placement)オプションは[固定](Fixed)に設定されています。これによって、イメージとモデル化されたジオメトリを揃えたまま、モデリング中にカメラを操作できます。固定イメージは、「イメージ プレーン」と呼ばれることもあり、定義先のビューだけでなく、すべてのビューに表示できます。

  

  固定イメージは常に同じシーン座標に表示され、すべてのビューポートで表示できます。

• 一方、パースペクティブ ビューに表示されるロトスコープ イメージでは、[イメージの配置]がデフォルトで[カメラにアタッチ](Attached to Camera)に設定されています。つまり、ロトスコープ イメージは移動およびズームするカメラに従うため、ユーザはライブ アクションのプレートとアニメーションを合致させることができます。たとえば、配置されているイメージを一時的に「ロック」する場合は、部分的にズームインできます。「カメラにアタッチされたイメージを操作する」を参照してください。

  

  ロトスコープされた冬のランドスケープ イメージの上に[陰線消去]モードでマップされているマンタ