FCurve Editor で作成する Fカーブは、.fraw2 として保存することができ、その後で別のパラメータに適用されます。また、SOFTIMAGE|3D Fカーブは.fraw ファイルとして読み込む、または書き出すことができます。
SOFTIMAGE|3D の生の Fカーブ ファイルの .fraw フォーマットは、以下のように Fカーブの最小の記述を含むアスキーファイルです。
<number of keys> <interpolation mode: 0 = CONSTANT, 1 = LINEAR, 2 = SPLINE>
.fraw2 ファイル形式は単純な ASCII ファイルです。これを使用して、F カーブを Softimage に書き出したり、Softimage から読み込んだりできます。SoftimageのあらゆるFカーブについて記述することのできる.frawフォーマットの拡張バージョンです。ファイルには複数の F カーブを含めることができます。それぞれの F カーブについては次のフォーマットに続けて記述されます。
Start_FCurve <curve name> <number of keys> <curve type> <extrapolation method> <value when no keys> <min clamping value> <max clamping value> <first segment kind> <unused field (for padding)>
このファイルは ASCII 形式であるため、他のソフトウェア パッケージ向けのコンバータを簡単に記述できます。また、F カーブのプリセットの保存も容易です。
.fraw2形式の詳細については、「.fraw2 ファイル形式」を参照してください。
.fraw2 ファイル形式は単純な ASCII ファイルです。これを使用して、F カーブを Softimage に書き出したり、Softimage から読み込んだりできます。SOFTIMAGE|3Dからの旧.frawフォーマットの改訂されたバージョンです。ファイルには複数の F カーブを記述でき、各 F カーブは以下の形式で記述します。
Start_FCurve <curve name> <number of key> <curve type> <extrapolation method> <value when no keys> <min clamping value> <max clamping value> <first segment kind> <unused field (for padding)>
その後に続く行にはそれぞれキーに関する情報を記述します。その最初の引数はキーのテンプレート ID を示す整数値です。テンプレート ID は以下のとおりです。
0 |
キーは連続的であり(1 つの値)、正接を持つ(1 つの正接)=> 連続的な標準のキー |
1 |
キーは連続的であり(1 つの値)、正接を持たない(正接なし)=> 連続的な未加工のキー |
2 |
キーは非連続的であり(2 つの値)、正接を持つ(1 つの正接)=> 非連続的な標準のキー |
3 |
キーは非連続的であり(2 つの値)、正接を持たない(正接なし)=> ブール値、整数値、または非連続的な未加工のキー |
[テンプレート](template) ID が 0 の場合、行の形式は以下のとおりです。
0 <key - time> <right value> <right slope time> <right slope value> <left slope time> <left slope value> <constraints> <right segment kind>
[テンプレート](template)ID が 1 の場合、行の形式は以下のとおりです。
1 <key - time> <right value> <constraints>
[テンプレート](template) ID が 2 の場合、行の形式は以下のとおりです。
2 <key - time> <right value> <left value> <right slope time> <right slope value> <left slope time> <left slope value> <constraints> <right segment kind>
[テンプレート](template) ID が 3 の場合、行の形式は以下のとおりです。
3 <key - time> <right value> <left value> <constraints> End_FCurve
使用されているビット フィールドと列挙型の詳細は以下のとおりです。
[カーブタイプ](Curve type): カーブ タイプの定義に使用します。
0 |
未定義タイプ |
10 |
ブール値 F カーブ。キーは 2 つの値(0 または 1)を持つ。 |
15 |
整数値 F カーブ。キーは 2 つの値(整数値)を持つ。 |
20 |
標準の F カーブ。キーは 2 つの値(実数)と 2 つの正接を持つ。補間方法は線形、一定、またはベジェのいずれかを選択可能。 |
30 |
未加工 F カーブ。キーは 2 つの値(実数)を持つが正接は持たない。 |
[Extrapolation]: カーブの外挿を設定するために使用されます(最初のキーの前、および最後のキーの後と同じ)。
[セグメントのタイプ](Segment kind): キーの右側のセグメントのタイプを定義するために使用します(キー補間とも呼ばれる)。
[Constraints]: 拘束されるフィールドに使用します。
これらのコンストレイントは組み合わせ可能です。たとえば、260(= 256 + 4)は正接が連続的かつ自動的であることを表します。
Start_FCurve posy
6 20 1 6.19792 -1.79769E+308 1.79769E+308 3 0
(6 個のキー、標準カーブ、コンスタント外挿補間、6.19 はカーブ上にキーがないときの値、最下限値、最上限値、最初のセグメントのタイプは標準ベジェ)
0 0.033367 6.197923 0.100100 0.000000 0.000000 0.000000 260 3
(正接を 1 つ持つ連続的なキー、時間、値、右側の正接 x、右側の正接 y、左側の正接 x、左側の正接 y、コンストレイント(ビット フィールド)、ベジェ セグメント)
0 0.333667 6.157524 0.133467 -0.327045 -0.100100 0.245284 260 3 0 0.734067 5.029417 0.094326 -0.083477 -0.142822 0.126396 260 3 0 0.934267 5.500409 0.124774 0.174916 -0.085164 -0.119389 260 3 0 1.267933 5.617429 0.139058 -0.261066 -0.135670 0.254705 260 3 0 1.601600 4.553986 0.000000 0.000000 -0.111222 0.000000 260 3 End_FCurve