このセクションでは、特殊な状況におけるエクスプレッションの使用について説明します。
Softimage では、エクスプレッションは F カーブによるアニメーションのように処理されます。つまり、ミキサを使ってエクスプレッションのウェイトをミックスすることができます。既存のアニメーションをアクション クリップに格納すれば、独自のエクスプレッションを記述し、そのエクスプレッションをクリップ自体に格納できるようになります。次に 2 つのクリップをミックスすると、エクスプレッションがアニメーションの一部に影響を与えるようにすることができます。
1 つ以上のエクスプレッションで[同一](same)のターゲットをコントロールする場合があります。Expression Editor では、パラメータをコントロールするエクスプレッションがすでに存在する場合、そのパラメータに別のエクスプレッションを作成することはできません。
次の手順は、Animation Mixer を使った回避策です。
ターゲットに 1 つ目のエクスプレッションを作成し、パラメータにマークを付けてから[アニメート]ツールバーで[アクション](Actions) [格納](Store) [マーク パラメータ - すべてのソース](Marked Parameters - All Sources)を選択します。
これで、エクスプレッションのアクションは格納されました(その際、オリジナルのエクスプレッションはパラメータから削除されています)。次は、2 つ目のエクスプレッションをパラメータに直接設定します。
Animation Mixer で、アクションをロードします。これで、同一パラメータに 2 つのエクスプレッションが設定されます。
個別のR、G、B、A チャンネル(赤、緑、青、アルファ)を持つパラメータにエクスプレッションまたはリンクを設定する場合は、プロパティ ディタではなく Explorer を利用する必要があります。これは、プロパティ エディタの RGBA スライダが 4 つのパラメータの組み合わせで構成されており、個別にアクセスできないためです。
左: プロパティ エディタの一般的なカラー スライダには、個別のカラー チャンネルが表示されていません。
右: Explorer では、同じカラー パラメータが表示されています。任意のカラー パラメータに個別にエクスプレッションを設定できます。