3D 空間のオブジェクトの位置は、センターと呼ばれる点で定義されます。この位置は、複数の方法、つまり複数の座標システムに従って記述できます。たとえば、グローバル位置はシーンの原点に基づいて表されます。ローカル位置は、オブジェクトの親のセンターに基づいて表されます。
オブジェクトおよびそのセンター(A)の位置は、シーン原点(C)との関係とは異なる、親(B)との関係で示されます。
オブジェクトのセンターは基準点でしかありません。オブジェクトの位置は変化するほか、回転やスケーリングなども行われるため、センターはオブジェクトの中央にあるとは限りません。オブジェクトのセンターの位置、方向、およびスケーリング(総称はポーズ)は、オブジェクトの子のローカル ポーズのリファレンスのフレームを定義します。
Softimage では、長さに Softimage 単位を使用します。Softimage 単位とは、 任意の相対値であり、1 フィート、10 cm など、どのような単位にも設定できます。
ただし、一般的にはオブジェクトが大きくなりすぎず、小さくなりすぎず、シーンの原点から遠ざかりすぎないような単位が推奨されます。表示精度の低さから計算上の切り上げおよび切り捨て誤差が累積し、オブジェクトの位置が不正確になったり、ジッタリングの原因となる場合があるからです。また、目安として、キャラクタ全体が 1 単位ないし 2 単位以内に収まる単位設定や、1 キャラクタが 1000 単位以上も占有するような単位設定は避けた方がよいでしょう。
オブジェクトに使用される Softimage 単位は、オブジェクトが質量と密度を持ち、重力のような力の影響を受ける、ダイナミック シミュレーションの作成においても重要です。詳細については、「サイズの重要性」(「 シミュレーションとエフェクト」)を参照してください。