[composite] スタンドアロンは複数のイメージを 1 つのイメージに合成します。
シーケンスの合成時に、レイヤ名に拡張子.0(ゼロ)を付けると、単一の静止フレームをレイヤとして追加できます。
フィールド レンダリングされたイメージ シーケンスの場合は、奇数フィールドまたは偶数フィールドのいずれかのイメージ、または両方のイメージを合成できます。たとえば、偶数フィールドのイメージを合成するには、次のように入力します。
composite [-a] [-b <red> <green> <blue>][-S <width> <height>] [-p <pixel ratio>] <output file>[-r <repeat count>][-s <start frame> <end frame> <step>] [-d] [-v] [-Z][-F|-E|-O] { <layer> [<start frame>] [-F|-E|-O][-c|-o|-f <fact> [-e <end fact>] | -h <radius> <fact>|-B|-C|-D|-N|-P] [-x <xoff>] [-y <yoff>] | [-X <end xoff>] [-Y <end yoff>] ...}
<output file>は最終的なピクチャに付ける名前で、<layer>は最終的なイメージに追加するレイヤの名前です。対応する<start frame>で、<layer>シーケンスの開始フレームを指定します。
次の例では、2 つのレイヤを単純にマージして合成します。[imageA]がその結果です。背景イメージは[imageB.1]で、前景イメージは[imageC.1]です。[-v]オプションは、スタンドアロンが実行されているときに、情報を表示します。
composite imageA imageB.1 imageC.1 -v次の例では、偶数フィールド優先でフィールド イメージの 2 つのシーケンスを合成します。
composite output -s 1 10 1 -E layer1 -E layer2 -E次の例では、2 枚のスライドを重ねたかのように [background] と [foreground] が合成され、結果は [finalimage] として保存されます。
composite finalimage background foreground -P次の例は、1000 x 1000 ピクセル イメージの四辺を 100 ピクセルずつクロップし、中央の 800 x 800 ピクセルを残す方法を示しています。
composite -S 800 800 output input -x 100 -y 100次の例では、[scene_1]から[scene_2]まで 100 フレームにわたってフェードさせます。[scene_1]のフレーム 500 と[scene_2]のフレーム 1 から合成を開始します。
composite output -s 1 100 1 scene_1 500 scene_2 1 -f 0 -e 1次の例では、Z チャンネルの情報を使用して([-Z])、2 つのイメージ ファイル([tore.pic]と [cone.pic])が合成されます。最初のレイヤは左から 100 ピクセル、下から 100 ピクセル オフセットされ、2 番目のレイヤは左から 50 ピクセル、下から 50 ピクセル オフセットされます。また、実行中に冗長メッセージ([-v])が表示されます。
composite result -Z tore -c -x 100 -y 100 cone -c -x 50 -y 50 -v次の例では、[spin1]と[spin2]の 2 つのイメージシーケンスをステップ 2 で合成します。実際には、[spin1.1.pic]、[spin1.3.pic]のように順次イメージが使用されます。この結果は、[res.1.pic]、[res.3.pic]という名前の連続画像になります。その他に、Z チャネルの使用([-Z])、冗長モードでの実行([-v])、最終イメージの表示を指定するオプションもあります。
composite res -d -Z -s 1 25 2 spin1 -c spin2 -c -v次の例では、[imageB.1] がビデオ サイズで白の背景に合成されます。[imageA]が新しいイメージです。最初のレイヤはデフォルトでは合成されないため、[-c]オプションが必要です。
composite -S 720 486 -b 1 1 1 imageA imageB.1 -c -v次の例では、720 x 486 x 0.9 のフル サイズ イメージ(logo.1)が 720 x 60 x 0.9 のイメージにクロップされ、[logo.final] に書き込まれます。
composite -S 720 60 logo.final logo.1次の例では、[logo.shadow]と[logo.original]が合成され、[logo.final]が作成されます。
レイヤ [logo.shadow] は [-c] オプションで合成されており、カラーの背景上にアルファ チャンネルが使用されます。
レイヤ [logo.original] には、[-c] オプションは不要です。これは、logo.original が 2 番目に指定されたレイヤであり、デフォルトで合成されるためです。
次の例では、異なる解像度で [imageA.1] をセーフ タイトル領域に合致する適当なサイズまでクロップするための各パラメータを示します。
composite -S 1024 70 logo1k imageA.1 composite -S 2048 140 logo2k imageA.1 composite -S 4096 280 logo4k imageA.1 composite -S 6144 420 logo6k imageA.1 composite -S 8192 560 logo8k imageA.1
[composite] は、フィールド レンダリングされたピクチャとシーケンスを表示したり、合成したりするために使用します。たとえば、次のコマンドではフィールド イメージの 2 つのシーケンスが合成されます。
composite output -s 1 10 1 -E layer1 -E layer2 -Eこのコマンドの出力も、フィールド イメージのシーケンスです。[Flipbook] スタンドアロンを使用すると、出力シーケンスを表示できます。
flipbook output 1 -Eシーケンスの最初のイメージを表示するには、次のように [showpic] スタンドアロンまたは [display] スタンドアロンを使用します。
showpic output.1 -E display output.1 -E