Syflex ジッパー フォースを使用する

 
 
 

ジッパー フォースはクロス オブジェクトの頂点ペア間のスプリングの集まりで、これらの頂点間のスペースを開いたり閉じるために使用できます。このフォースを使用することで、クロス オブジェクトをどのように設定するかに応じ、リッピング、ジッピング、ティアリングなどのエフェクトを作成できます。クロス オブジェクトを分割するには、まず、ジッパーに使用する行でそのエッジを切り離す必要があります。

クロス シミュレーションにジッパー フォースを適用する

  1. クロスに使用するポリゴン メッシュ オブジェクトを作成します。

  2. オブジェクト上のエッジ(またはポイント)行(クロス中央の行など)を選択し、[モデル]ツールバー上の[修正](Modify) [ポリゴン メッシュ](Polygon Mesh) [コンポーネントの切り離し](Disconnect Components)コマンドを使用してコンポーネントを切り離します(詳細については、「ポリゴン メッシュ コンポーネントを切り離す」を参照してください)。

  3. クロスにこのポリゴン メッシュ オブジェクトを使用し、Syflex ICE クロス シミュレーションを作成します。「Syflex ICE シミュレーションを作成する」を参照してください。

  4. [Alt]+[9]キーを押して ICE Tree ビューを開きます。

  5. ICE Tree ビューの Preset Manager で、[タスク]>[Syflex]タブの[フォース](Forces) [Syflex Volume]コンパウンドをドラッグし、これを[Syflex Cloth]ノード上の[Force]ポートに接続します。

  6. [Syflex Zipper]コンパウンドのプロパティ エディタで、ジッパーにどのポイントを使用するかを指定する必要があります。

    各ポイントの番号を調べるには、クロス オブジェクトまたはカーブ オブジェクトを選択し、メイン メニュー バーから[編集](Edit) [ジオメトリの情報](Info Geometry)を選択します。

    表示されるプロパティ エディタで[ポイント]ボタンをクリックし、続いてリスト内の各ポイント番号をクリックします。オブジェクト上のそのポイントが、赤色でハイライト表示されます。

  7. ポイントの番号が分かったところで、オブジェクト上のどのポイントをこれらのパラメータに使用するかを指定します。
    • ジッパーの上部: [サイド 1 ポイント 1](Side 1 Point 1)(たとえば、以下のイメージでは A)
    • ジッパーの下部: [サイド 1 ポイント 2](Side 1 Point 2)(B)
    • 反対側のジッパーの上部: [サイド 2 ポイント 1](Side 2 Point 1)(C)

    これらのポイントは、切り離したエッジに沿っていなければなりません。

    これらのポイントの定義が終わると、ジッパーはエッジに沿って頂点ペアを対応付けることができ、各頂点ペア間にスプリングが作成されます。

  8. [Syflex ジッパー]プロパティ エディタで、他のプロパティを設定し、[Zip]パラメータの値をアニメートしてジッパー開閉のエフェクトを作成します。