オペレータとは

 
 
 

オペレータは、データ操作(デフォーム)やデータ生成を行う計算器または関数です。 オペレータは任意の数の入力ポートと出力ポートを通じてオブジェクトまたはプロパティに接続されます。また、1 つまたは複数のプロパティを使用する場合もあります。 オペレータは任意のパラメータ値を考慮しながら入力ポートからデータを読み取り、次に指定した計算を実行し、そしてオペレータの Update()メソッドを使って出力ポートに結果を書き込みます。

オペレータのポートは複数のグループにまとめられます。たとえば、Loft オペレータは、NURBS カーブに接続された最低 2 つの入力ポートからなるメイン グループと、1 つの出力ポート(入力カーブから生成された新しい NURB メッシュ)からのみ構成された 2 次グループを受け付けます。 カーブに対して 1 つのポート グループを使用すると、同じタイプの複数のポートを入力としてオペレータに渡すことができます。 これらのグループ化は一般にコネクションセットで表され(コネクション セットについてを参照)、シーン内でオペレータをデータ ノードに接続する際の実質的なオペレータ要件を定義します。 これらのコネクション セットについては「オペレータ プリセット」リファレンスを参照してください。

オペレータのタイプ

オペレータにより変更される情報の種類に基づいて、オペレータは複数のカテゴリに分類されます。

また、前述のタイプに似たタスクを実行するカスタム オペレータや、パーティクル シミュレーションの制御、ユーザ データ ブロブの登録、カスタム プロパティの登録など、特別なタスクを実行するカスタム オペレータを独自に構築することもできます。 詳細については、「カスタム オペレータ」を参照してください。

ジェネレータ オペレータ

[ジェネレータ](Generators)は、オブジェクトを作成します。[取得](Get)[プリミティブ](Primitive)メニューから選択できるオペレータや、[作成](Create)の下から選択できるオペレータの多くはこれに属します。たとえば、[ジオメトリ](プリミティブ)、[カーブクリエイション]、[ロフト]、[NURBSをメッシュに]などがあります。

たとえば、組込み Loft オペレータは入力に複数の NURBS カーブを受け付け、これらのカーブ間に新しい NURBS メッシュを作成します。ロフト オペレータで使用可能なオプションには、U または V (あるいはこの両方)でメッシュを閉じたり、U および V でサブディビジョンを変更するものがあります。ジェネレータ オペレータの全リストとプリセットのリファレンスについては、「ジェネレータ オペレータ プリセット」を参照してください。

トポロジ オペレータ

[トポロジ オペレータ](Topology operators)は、ジオメトリを変更します(コンポーネントの追加や削除など)。[修正](Modify)から使用できるオペレータの多くが含まれ、 [カーブのシフト]、[サーフェイスノット挿入]、[ポリゴンのサブディバイド]などが該当します。

たとえば、組込み SubividePolyOp オペレータは入力に 1 つまたは複数のポリゴンを受け付け、ユーザ指定の繰り返し回数だけユーザ指定のパターン(三角形、ダイアモンド、X、またはプラス)にポリゴンを分割します。 トポロジ オペレータの全リストとプリセットのリファレンスについては、「トポロジ オペレータ プリセット」を参照してください。

デフォーマ オペレータ

[デフォーメーション](Deformations)は、ポイントの位置を変えてオブジェクトの形状を調整します。[デフォーム](Deform)メニューから使用できるオペレータのほか、[コンポーネント移動]オペレータと[エンベロープ]オペレータが含まれます。

たとえば、組込み Twist オペレータは、入力にオブジェクトを受け付け、オブジェクトのジオメトリの新しい位置を計算してから、この新しいデータをオブジェクトに書き込みます。 このオペレータにはツイストによるデフォーメーションをカスタマイズするための多くのオプション(デフォーメーションの角度の調整など)が用意されています。 デフォーマ オペレータの全リストとプリセットのリファレンスについては、「デフォーマ オペレータ プリセット」を参照してください。