キーの領域をスケーリングすると、その領域内のアニメーションの速度が変更されます。領域内のキーは新しいサイズに合うように均一に調整されます。領域のサイズを広くするとキー間のフレーム数が増加するためアニメーションの速度が遅くなり、領域のサイズを縮めるとキー間のフレーム数が減少するためアニメーションの速度が速くなります。
[Animation]メニューの[シーケンスアニメーション](Sequence)コマンドを使用するか(「Fカーブアニメーションのスケーリング、オフセット、リタイミング」を参照)、DopeSheet を使用すれば(「キーの領域のスケーリング」を参照)、アニメーション全体をスケーリングできます。
シーン内のすべてのアニメーションをスケーリングする場合は、シーンルートをブランチ選択します。ブランチ選択すると、アニメートされた全オブジェクトのキーがすべてタイムラインに表示されるので、領域を使ってタイムラインでサイズ変更できます。
キーをスケーリングする際に、タイムライン上の他のキーを移動するかどうかは、リプルオプションのオン/オフ状態で決まります。
領域をスケーリングしたときに他のキーを右(時系列の順方向)に押し出すには、タイムラインを右クリックし、[リプル](Ripple)コマンドを[オン](on)にします。領域を縮小(スケールダウン)した場合、領域外のキーは領域に向かって「引き寄せ」られます。
領域のエッジをドラッグしてスケーリングし、リプルオプションをオンにしてキーを押します。
領域は 6 フレーム分順方向にスケーリングされ、領域右側の既存のキーは 6 フレーム分押し出されています。その際、領域と他のキーの間のフレームオフセットは保持されています。
リプルがオンの場合、キーが未設定の領域(空の領域)をスケーリングし、タイムライン上の他のキーに影響を与えることもできます。この機能は、長いアニメーションでキーを手軽にシフトする場合に便利です。
領域外のキーを移動せずに領域をスケーリングするには、タイムラインを右クリックし、[リプル](Ripple)コマンドを[オフ](off)にします。領域のスケーリングがタイムラインの既存のキーにまたがった場合、該当の既存のキーは上書きされます