現実の世界と同じように仮想世界でもヘアをとかして(コーミング)身だしなみを整えることは大切です。ガイド ヘアを、エミッタ オブジェクトの法線または 3 軸に対してさまざまな方向に、またはビューポートのカメラから離れる方向に向かってコーミングすることができます。また、ヘアを再コーミングして、ガイド ヘアの現在の方向をほぼ保持したまま整髪することができます。
ガイド ヘアを、エミッタ オブジェクトの法線または 3 軸に対してさまざまな方向に、またはビューポートのカメラから離れる方向に向かってコーミングすることができます。
ガイド ヘアごとに少なくとも 1 つのポイントを選択します。すべてのヘアをコーミングするにはヘア オブジェクトそのものを選択します。
[Hair]ツールバーの[コーム](Comb)メニューから以下のコマンドのいずれかを選択します。
[法線に沿って](Along Normals): ヘアをエミッタオブジェクトの法線方向に立てます。ヘアを作成したときの初期状態になります。このコマンドは[Hair Puff operator]を使用します(「ヘアを膨らませる、伸ばす」を参照)。
[X, Y, Z 軸に沿って](Along X, Y, Z)または[ネガティブ X, Y, Z 軸に沿って](Negative X, Y, Z Axis): グローバル空間の X、Y、Z 軸の正方向または負方向にコーミングします。
[カメラビュー A,B,C,D から遠方](Away from Cameras): このコーミングパターンは4つのビューポート(左上隅にA、B、C、Dというラベルがあります)に基づきます。現在ビューポートに割り当てられているカメラから離れる方向にコーミングします。これを使用する基本的な方法は、カメラを周回させてからコーミングするというものです。たとえば、カメラをBビューポートで周回させ、[コーム](Comb) [カメラビューBから遠方](Away from Camera View B)を選択します。
より正確にコーミングするため、[Hair Comb]プロパティ エディタには有用な 2 つのパラメータがあります。
コーミング後、ヘアを持ち上げてヘアエミッタのサーフェイスから離すには、[パフ](Puff) [根元を立たせる](At Root)コマンドを使用します(「ヘアを膨らませる、伸ばす」を参照)。
ヘアを分けて「コーミング」するには、[補間](Interp) [分割](Split)コマンドを使用します(「ガイド ヘアのグループを操作する」を参照)。
髪束を各軸方向に移動した場合も、ヘアはそれぞれの方向に「コーミング」されます(「変換で整えるヘアシェイプ」を参照)。
ガイド ヘアを「再コーミング」することにより、ヘア スタイリングを調整できます。再コーミングを行うと各ヘアがエミッタのサーフェイスに沿ってコーミングされますが、ガイド ヘアは(根元から先端へのベクトルを使用して)すでに移動した近似方向を向いたまま保たれます。
たとえば、(ファーやもつれた短いヘアをスタイリングするときなど)すべてのガイド ヘアをさまざまな方向に向くように念入りにスタイリングし終えたら、ヘアを再コーミングすれば、エミッタに沿ってヘアを配置しながらもヘア スタイルの全般的な形を変えずに済みます。