リグのリターゲットされたアニメーションを調整する
 
 
 

リグのアニメーションをリターゲットしたら、新しいリグの比率に合うようにフィットさせたり、オフセットを設定するなど、さまざまな方法でそのアニメーションを調整できます。

リターゲットの処理は、リグの各タグ付きエレメントをコントロールするオペレータによって行われます。つまり、アニメーションはリグ上で「ライブ」になっています。リターゲットはオペレータによって実行されるため、結果のモーションを変更するために、オペレータによって使用される入力パラメータを調整できます。

ここで説明したプロパティ ページでもいくつかの調整を行うことができますが、アニメーション レイヤを使用してモーションキャプチャ アニメーションに簡単にオフセットを追加することもできます。詳細については、「アニメーション レイヤ」(「アニメーション」)を参照してください。

左: BVH ファイルのモーション キャプチャ データが、Softimage のリグにリターゲットされています。どちらの手も正しく回転されていません。

右:[Retarget Adjust]プロパティ エディタのパラメータを使用して、右手および左手のコントロールを回転させ、右腕と左腕がシーンに適したポーズになるようにオフセットさせます。

モーションキャプチャ データを調整するには

  1. リターゲットされたモーションキャプチャ データが適用されているリグを選択します。

  2. [リグにモーキャプ]、[リグからリグへ]、または[MOTOR ファイル]の各プロパティ エディタで、[調整](Adjust)ボタンをクリックします。

  3. 表示される[Retarget Adjust]プロパティ エディタで、開始フレーム、アニメーション速度、キャラクタ全体のスケール、キャラクタの歩幅など、さまざまな項目を変更できます。

    また、リグ全体(グローバル)に位置オフセットおよび回転オフセットを設定したり、足、手首、胸、および頭だけに設定できます。

    各オプションの詳細については、「[Retarget Adjust]プロパティ エディタ」(「プロパティ リファレンス」)を参照してください。

ファイルに調整設定を保存するには

[Retarget Adjust]プロパティ エディタで指定したすべてのパラメータ設定を、プリセット調整ファイル(.adj)に保存できます。これらの設定をファイルに保存することにより、リターゲットされたアニメーション ファイルを数多くのキャラクタにロードし、同じ調整をすばやく実行することが簡単にできます。

  • [Retarget Adjust]プロパティ エディタで、[調整ファイル](Adjustment Files) [プリセットの保存](Save Preset)ボタンをクリックして、このプロパティ エディタで行った調整設定をプリセット調整ファイル(.adj)に保存します。

  • [調整ファイル](Adjustment Files) [プリセットのロード](Load Preset)ボタンをクリックして、リターゲットしたアニメーション ファイルに保存した調整設定を含むプリセット調整ファイル(.adj)を読み込みます。