[ファイル](File)メニューの「送信先」コマンドを使用すると、3ds Max® から Softimage へシーン エレメントを転送し、ICE を使用してパーティクル エフェクトを作成した後に、レンダリングのためにデータを 3ds Max に送り返すことができます。データは何度でも転送を繰り返し、結果を調整することができます。
Softimage から 3ds Max にデータを送り返す場合、ICE ツリーでコントロールされるすべてのポイント クラウドの Particle Flow オブジェクトが送り返されます。Particle Flow オブジェクトは、Softimage によって作成された nCache ファイルによって操作されます。
それ以外に Softimage から送り返されるものはありません。特に、次のものが3ds Maxに送り返されない点に注意してください。
3ds Max で、パーティクルの放出元となるオブジェクトや、エフェクトをコントロールするその他のオブジェクトなど、目的に応じてシーンをセットアップします。
Softimage に送信するオブジェクトを選択します。「3ds Max で選択する内容」を参照してください。
アプリケーションのメニューから[Softimage へ送信](Send to Softimage) [新規の Softimage シーンを送信](Send as New Softimage Scene)を選択します。
Softimage が実行されていない場合は起動されます。また、既に実行されている場合は Softimage にフォーカスが合わせられ、必要に応じて現在のシーンを保存するように要求されます。その後、3ds Max から送信されたオブジェクトが Softimage の新しいシーンにインポートされます。Softimage ウィンドウが自動的に前面に表示されない場合は、手動で切り替える必要があります。
Softimage で、ICE を使用してパーティクル エフェクトを作成します(本書の他のセクションの説明を参照してください)。
エフェクトを 3ds Max に送り返すには、[ファイル](File) [3ds Max へ送信](Send to 3ds Max) [現在の 3ds Max シーンを更新](Update Current 3ds Max Scene)を選択するか、Softimage インタフェースの左下にある[更新](Update)をクリックします。3ds Maxウィンドウが自動的に前面に表示されない場合は、手動で切り替える必要があります。
適切な結果が得られるまで、エフェクトの作成と微調整を継続します。
3ds Max でシーンに変更を加える場合(たとえば、新しいコントローラ オブジェクトの追加やアニメーションの変更を行う場合)は、それらを選択して[ファイル](File) [Softimage へ送信](Send to Softimage) [現在のシーンを更新](Update Current Scene)を選択するか、3ds Max インタフェースの下部にある[更新]アイコンをクリックします。
これらのオブジェクトが既に Softimage に送信されている場合は、オブジェクトの更新が行われます。それ以外の場合は、Softimage の現在のシーンにオブジェクトが追加されます。
単純に追加のオブジェクトを 3ds Max から Softimage に送信する場合は、3ds Max でそられのオブジェクトを選択し、[ファイル](File) [Softimage へ送信](Send to Softimage) [現在のシーンに追加](Add to Current Scene)を選択します。
これらのオブジェクトが既に Softimage に送信されている場合は、Softimage シーンにオブジェクトの追加コピーが作成されます。
特定のオブジェクトが必要でなくなった場合は、3ds Max と Softimage の両方のシーンから手動で削除できます。
変更または追加された任意のオブジェクトのエフェクトや、ICE で加えられた変更など、最新の結果を Softimage から 3ds Max に送信するには、[ファイル](File) [3ds Max へ送信](Send to 3ds Max ) [現在の 3ds Max シーンを更新](Update Current 3ds Max Scene)を選択するか、Softimage インタフェースの左下にある[更新](Update)を再度クリックします。
3ds MaxおよびSoftimageの各シーンを異なる名前で保存し、手動でロードして更新することにより、さまざまな設定をテストしながら複数のバージョンを保持することができます。
3ds MaxとICEを組み合わせて使用する場合の注意点とヒントは次のとおりです。
3ds MaxとSoftimageのシーンは、名前によって一致処理が行われます。3ds Maxでオブジェクトの名前を変更すると、そのオブジェクトを明示的に追加しない限り、Softimageの更新時に含められません。そのため、古い名前を持つSoftimageのオブジェクトは、自動的に更新または削除されません。同様に、Softimage でポイント クラウドの名前を変更すると、3ds Max では新しい Particle Flow オブジェクトとして扱われるため、古い名前を持つ Particle Flow オブジェクトは自動的に更新または削除されません。
ICEのパーティクル ストランドは、3ds Maxに転送されません。nCacheは、ポイントごとの位置の配列をサポートしていません。
3ds Max から新しい Softimage シーンにデータを初めて送信する際には、開始フレーム、終了フレーム、フレーム レートが設定されます。これらを後で変更する場合は、3ds Max および Softimage で手動で変更する必要があります。