ジオメトリ クエリで戻されたロケーションなど、あるロケーションでデータを取得した場合、データは「自己」オブジェクト(ICE ツリーを持つオブジェクト)のローカル参照フレーム内にあります。同様に、ジオメトリ クエリの入力値も、自己オブジェクトのローカル参照フレーム内にある必要があります。
すべての評価がシーンの中心のヌル上の ICE ツリー内で実行された場合、ローカル参照フレームはグローバル参照フレームと同じです。ただし、そうではない場合や、たとえば自己オブジェクトからレイキャストすることによってグローバル位置を見つけたい場合は、[Raycast]ノードの入力位置として(0, 0, 0)を使用し、戻されたロケーションの PointPosition を取得し、その値を自己のブローバル変換マトリックスで掛け合わせる必要があります。
静止キネマティクス状態プロパティを使用すると、特定の瞬間のオブジェクトのグローバル変換のスナップショットを作成できます。それらのスナップショットは、ケージとスプライン デフォーメーションだけでなく、エンベロープを適用したときにもジオメトリック オブジェクトおよびデフォーマに自動的に適用されますが、手動で適用することもできます。これによって、最初の変換を保存し、最初のオフセットを計算できるので、ICE キネマティクスを使用している場合に便利です。「リグデータの初期化」も参照してください。
静止キネマティクス状態プロパティは、ブランチ、グループ、レイヤ、およびパーティションによって継承されません。複数の静止キネマティクス状態プロパティを適用することができますが、[リファレンス ポーズの設定]を使用して自動的に更新できるのは最後に適用したもののみです。