リファレンス文字列で指定されたシーンのエレメントのデータにアクセスします。アクセスできるデータは、「sphere.kine.global.posx」などのパラメータか、「sphere.PointPosition」や「sphere.polymsh.cls.Point.WeightMap.weights」など、一部のジオメトリまたはプロパティの属性です。また、一部のパラメータはグループ化されています。たとえば、「sphere.kine.global.pos」を取得すると、3 つのコンポーネントのすべてが含まれた 3D ベクトルが返されます。
[Get Data]ノードのソース ポートに位置を接続した場合は、その位置のジオメトリ属性を指定することができます。指定できる属性は、ポイント、エッジ、ポリゴン、またはサンプル ポイントなどに関するものです。[Get Data]ノードは、正確なサーフェイスまたはカーブの位置で値を補間して返します。
[Get Data]では、特別なキーワードがサポートされています。「Self」および「This」は、ICE ツリーが適用されるオブジェクトを指します。つまり、「This_Parent」は、「Self」オブジェクトの親を指すことになります。同様に、「This_Model」は、「Self」オブジェクトを含むモデルを指します。
取得するデータへのパスは、[Get Data]ノードを連結することで作成できます。たとえば、「Sphere」の[Get Data]ノードの[Out Name]ポートを、「kine.global.posx」の[Get Data]ノードの[In Name]ポートに接続することができます。この場合、2 番目の[Get Data]ノードの[Value]出力ポートからは、「sphere.kine.global.posx」の値が返されます。これは、オブジェクト リファレンスを 1 つだけにする場合に便利です。前述の例では、「Sphere」の[Get Data]ノードの[Out Name]ポートを、「PointPosition」の[Get Data]ノードに接続し、球のポイントの位置をすべて取得することもできます。これにより、オブジェクト名を変更するだけで、グラフを別のオブジェクトにリターゲットすることができます。パスが相対的に指定されているため、他のすべての[Get Data]ノードは、自動的に新しいオブジェクトを指すようになります。
[Get Data At Previous Frame]ノードの動作も[Get Data]に似ていますが、前のフレーム値へのアクセスが提供されます。このようなノードは、現在のフレームの端数について概算値を求め、フレームの丸めによるアーティファクトを最小限に抑える場合に、特に便利です。