美しいロング ヘアを持つキャラクタを描画するとします。ロング ヘア、ストレート ヘア、カーリー ヘア、縮れたヘア、ツンツンヘア、シャギー ヘア、ぼさぼさヘア、もつれたヘアなど、さまざまなヘア スタイルのほか、 Softimage では、貴婦人風の髪、ウサギやクマの毛、毛虫の毛(ファー)など、 あらゆるヘアやファーを作成することができます。
Softimage のヘアは、ライティングやその他のオブジェクト、または自然現象などのシーン環境に存在する要素を反映するヘア ジェネレータと完全に統合されています。その結果、ヘアのシャドウやオブジェクトとの衝突を再現し、ヘアを動かすダイナミクスや力を適用することが可能となるのです。
ヘアには、ヘアの整髪とスタイリングを可能にするスタイリング ツールが付属し、自分の髪をスタイリングするような使い易さを実現しています。必要に応じて、髪を 1 本ずつスタイリングすることもできますし、数百本単位でまとめてスタイリングすることもできます。
レンダリング後の外観をコントロールするにあたり、ヘア専用に設計された特殊ヘア シェーダのほか、他の Softimage シェーダもすべて利用できます。また、Softimage でレンダリング対象となるすべてのオブジェクトと同様に、レンダ領域を使用して正確な結果をプレビューすることも可能です。
ヘアは、ガイド ヘアとレンダ ヘアの 2 種類で表現されます。ガイド へアは、実際にはインバース キネマティクス(IK)チェインのように動作するセグメント カーブであり、スタイリングに使用します。レンダ へアは、ガイド へア間を補間して作成される「補充」へアです。また、その名が示すように、レンダ ヘアは実際にレンダリングされる唯一のヘアです。
ガイド(スタイリング)ヘアは白で表示されています(選択されている状態)。レンダ ヘアはガイド ヘアの間を適切に補間するもので、レンダリングの対象です。
ガイド ヘアのスタイリングの詳細については、「ガイド ヘアをスタイリングおよびアニメートする」を参照してください。
レンダ ヘア プロパティを設定する方法ついては、「ヘアの作成」を参照してください。
ヘアを適用すると、ヘアを適用する各エレメントに対し、ヘア プリミティブ オブジェクト([ヘア](Hair))およびそのヘア ジェネレータが作成されます。ヘア オブジェクトはヘア エミッタ オブジェクトの子で、そのローカル変換パラメータはミュートされた状態になっています。
特にモデルの構成にヘアが含まれている場合は、ヘアをキャラクタの一部にし、そのキャラクタを自在にデフォームすることができます。たとえば、ブランチ選択後にエミッタ オブジェクトを変換すると、髪束もそれに追従します。ただし、ヘア オブジェクトのセンターは、デフォーメーションの内容とは無関係に、グローバルの原点から動きません。
[ヘア]ツールバーは、ヘア スタイリング ツールのためのバーチャルなヘアサロンです。[ヘア]ツールバーのコマンドではヘア自体を作成できるほか、その後のヘアの長さの調整、ブラッシング、クランプ、カットなど、ガイド ヘアで無数のスタイリング タスクを実行できます。
[ヘア](Hair)ツールバーを表示するには、次のどちらかを実行します。
現在[パレット](Palette)パネルまたは[ペイント](Paint)パネルが表示されている場合は、まず[ツールバー](Toolbar)ボタン(以下のイメージでハイライトされている)をクリックするか、[Ctrl]+[1]を押します。