Face Robot のリップ シンク
 
 
 

Face Robot のリップシンク ツールでは、オーディオ ファイルを使用してフェイシャル アニメーションをよりリアルに仕上げることができます。Face Robot では、音声認識技術により、音素の標準セット(台詞の音声)が認識され、オーディオ ファイル内の音素の位置が自動的に判断されます。各音素は、対応する口形素ポーズ(音素を発音するときの口の形)を使って、顔の口のアニメーション コントロールにマップされます。口形素ポーズによって、スピーチ アクション クリップ経由でフェイシャル アニメーションが動作します。

Face Robot では、リップシンク アニメーションの作成プロセスを容易に実行することができます。大量のリップシンク アニメーションが要求される場合でも、よい品質ですばやく作成することができます。アニメーションが完成したら、リップシンクのタイミングを細かく調整し、キャラクタの表情が台詞の内容に合ったものになるよう、時間を費やすことができます。

通常のリップシンク プロセスは、次の基本の手順に従います。ここでは、Face Robot でリップシンクをすばやく、簡単に作成する方法を説明します。

  1. ボイス トラックを音素に分割します。

    Face Robot では、これは、オーディオ ファイルとテキスト ファイルを組み合わせたスピーチ クリップを作成するときに自動的に処理されます。

  2. キャラクタの顔をアニメートして、それを台詞の音素と同期させます。

    Face Robot には、各音素に対応する顔のポーズ(口形素)のライブラリが備わっています。スピーチ クリップを作成すると、口形素と音素が自動的にマップされます。

  3. キャラクタの口以外の顔の部分とボディをアニメートして、台詞に合わせて感情を表現します。

    Face Robot で Animation Mixer を使用して、リップシンク アニメーションをモーションキャプチャやキーフレームなどの頭や顔の別のアニメーションに組み合わせることができます。

基本的なリップシンク アニメーションを作成したら、ここからがいよいよ本番です。

リップシンク処理の品質レベル

必要なリップ シンクの品質レベルと詳細は、次の 2 つの条件によって異なります。

  • 台詞の重要性: 話し手が主人公かどうか。または、主人公以外の重要でない人物が背景で話す台詞かどうか。

  • カメラからのキャラクタの顔までの距離: クローズアップが多いのかどうか。または、カメラから遠く離れた場所にいるのかどうか。

思い通りの品質に仕上がらない場合は、作成プロセスが自動化されているので、台詞の多くのセグメントを速く進めることができます。場合によっては、リップシンク アニメーションを作成するだけで、そのまま使える場合もあります。

品質が重要な場合は、唇の動きと音声のタイミングを合わせ、各口形素の顔の表情を調整し、唇と舌と顎の動きをブレンドしてクローズアップの場合でも適切に仕上がるツールを使用します。