実世界では、私達の周囲にあるすべてのオブジェクトに常に焦点が合っていることはまれです。シーンにリアリズムを加えるために、フィールドにいくらかの被写界深度を与えることができます。被写界深度とは、鮮鋭度が最大であるプレーンをシミュレートするエフェクトのことで、このプレーンの正面、近距離、または遠距離にあるオブジェクトに対してブラー(ぼかし)をかけます。被写界深度の設定は、実際のカメラと同様に機能します。
遠距離の被写界深度(Far Depth of Field) 遠距離の被写界深度が設定されている状態では、カメラから遠い場所にあるオブジェクトにだけ焦点が合っています。 |
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近距離の被写界深度(Near Depth of Field) 近距離の被写界深度が設定されている状態では、カメラに近い場所にあるオブジェクトにだけ焦点が合っています。 |
被写界深度エフェクトは、Softimage のシェーダライブラリから使用可能ないずれかの被写界深度シェーダを適用すると作成できます。以下のいずれかの方法を使用します。
被写界深度シェーダなどレンズ シェーダを使用することができます。このようなシェーダでは、別々のパスがある複数のサンプルを取って、フォーカス プレーンの同一点上に到達すると奥行きエフェクトを補間することができます。レンズ シェーダはカメラのシェーダ スタックに適用されます。「カメラへレンズ シェーダを適用する」を参照してください。
アウトプットシェーダを使用することができます。この方法では、レンダリング中に奥行き情報を蓄積し、仕上げのイメージに後処理としてブラーフィルタを適用することができます。アウトプット シェーダはパス レベルで適用されます。「シェーダのパスへの適用」(「レンダリング」)を参照してください。