パーティクルレートとは、(一度にまたは秒単位で)放出されるパーティクルの量のことです。値が大きいほど、放出されるパーティクルの数が増えます。
パーティクルを複数のエミッタオブジェクトから放出している場合は、レートは放出されすべてのエミッタ間で分散されるパーティクルの総数になります(エミッタオブジェクトごとに放出されるパーティクルの数ではありません)。
パーティクルの放出方法を制御するのにフィルタコンパウンドの1つを使用する場合([Filter by Weight Map]コンパウンドを使用してウェイトマップの値に従ってパーティクルを放出する場合など)は、表示される実際のパーティクルの数が、定義したレート値よりも少なくなることがあります。これは、一部のフィルタ コンパウンドによって、特定のパーティクルが、発生してすぐに削除されるためです。詳細については、「ICE パーティクル放出をフィルタする」を参照してください。
ランダムさまたは乱流(ノイズ)をレート値に追加して、パーティクルが偶数の量で放出されないようにします。ランダマイズしたりノイズを追加すると、特定のタイプのエフェクトで、パーティクルがより自然に見えるようになります。これらのコンパウンドには、[Emission Control]グループの[Randomize Emitter Value]および[Turbulize Emitter Value]が含まれます。これらの各コンパウンドについては、「ICE パーティクルの値を修正する」を参照してください。
パーティクル放出を作成します。「さまざまなICEパーティクル放出の設定」を参照してください。
[Emit]コンパウンドのプロパティエディタを開き、[Select Rate Type]リストからレートのタイプを選択します。
[Total Number of Particles](Total Number of Particles): [レート](Rate)パラメータに設定されたパーティクルの数がエミッションの最初のフレームで一度に放出されます。これは、1フレームのパーティクルエミッションだけが必要な場合や、特にパーティクルストランドを使用しているときに静止ポイントクラウドをデフォームまたはアニメートする場合など便利です。
複数オブジェクトから放出する場合のこのオプションの考慮事項については、「複数のオブジェクトまたはグループからのパーティクルの放出」を参照してください。
[Number of Particles Per Second](Number of Particles Per Second): [レート](Rate)パラメータに設定されたパーティクルの数が時間経過とともに放出されます。
[Rate(レート)]パラメータの値を設定します。この値が、選択したレートタイプに従って放出されるパーティクルの数になります。
以下は、1秒あたり 5000 のレート、フレーム 60 で放出されたパーティクルです。パーティクルは、速度が0に設定されているので、エミッタに残ります。
以下は、1秒あたり 5000 のレート、フレーム 240 で放出されたパーティクルです。パーティクルは、寿命が設定されていないので、エミッタで蓄積されます。
クラウドのポイント数を表示するには、[Number of Points(ポイント数)]タイプを使用して表示属性を作成することができます。詳細については、「パーティクル表示属性を作成する」を参照してください。
クラウドのポイント数が表示された表示属性を持つパーティクル。ラベルは、パーティクルの上にオフセットされ、カラーが青に変わります。
ここで[レート](Rate)値を変更せずにビューポートにパーティクルの割合のみ表示する場合は、[Particle Display]プロパティエディタを開き、[表示%](Display %)値を設定します。この値は表示用にのみ使用され、レンダリングされるパーティクルの量には影響しません。
低いパーティクルの割合での表示は、シーンに多くのパーティクルがある場合に、再生を速くしたり、煩雑さを軽減させたいときに便利です。
詳細については、「パーティクル表示を設定する」を参照してください。
[Limit Num Particles]コンパウンドを使用して、放出されるパーティクルの数を制限できます。このコンパウンドは、放出されるパーティクルの数を制限して、1 度だけ実行されるパーティクルエミッションを作成します。つまり、パーティクルは秒ごとに連続的に放出されることはありません。これは、噴射または断続的なエミッションなどで便利です。
同じようなエフェクトを、エミッションの[Rate(レート)]の[Total Number of Particles]オプションを使用して作成することもできます(前述のセクションを参照)。
パーティクル放出を作成します。「さまざまなICEパーティクル放出の設定」を参照してください。
[Emission Control]グループの[Limit Num Particles]コンパウンドを選択し、グラフエリアにドラッグします。
このコンパウンドの[Enable Emitter]ポートは、放出(Emit)コンパウンドの[Enable]ポートに接続します。
[Limit Num Particles]プロパティエディタを開き、[Max Num Particles]値を設定します。これが 1 度に放出されるパーティクルの最大数になります。