オブジェクトの周囲を移動するICEパーティクル
 
 
 

[Flow Around Surface]コンパウンドを使用すると、パーティクルが障害物などのオブジェクトの周囲を移動するようにすることができます。このコンパウンドは、パーティクルがオブジェクトを回避するように速度ベクトルを変更します。

このコンパウンドは、何かの周囲を移動する流動体などのエフェクトを作成する場合や、キャラクタが障害物の周囲を移動する必要がある群集のシミュレーションを作成する場合に便利です。

パーティクルとしてインスタンス化されたシェイプは障害物の周囲を移動します。

パーティクルが障害物の周囲を移動するようにするには

  1. パーティクルの障害物として使用する1つまたは複数のオブジェクトを作成します。これらのオブジェクトには、ポリゴン メッシュや NURBS サーフェイス オブジェクトなどのジオメトリック サーフェイスが必要です。パーティクルがシミュレーションのいずれかの時点でこれらの障害物に到達するようにします。

    障害物の変換またはデフォーメーションを必要に応じてアニメートすると、パーティクルは引き続きそのサーフェイスを回避します。

  2. パーティクル放出を作成します。「基本的なパーティクル放出を作成する」を参照してください。

  3. [ICE]ツールバーから[パーティクル](Particles) [衝突](Collision) [サーフェイスを中心とした流れ](Flow Around Surface)を選択します。

    このコマンドは[Flow Around Surface]コンパウンドをICEツリーに追加し、[Simulation Root]コンパウンドの[Execute]ポートに接続します。

  4. 障害物として使用する1つまたは複数のオブジェクトを選択します。続けて、各オブジェクトの[Get Data]ノードを[Flow Around Surface]コンパウンドの[Surface]ポートに接続します。

    障害物オブジェクトを後からICEツリーに追加することもできます。その場合、各障害物の名前をICE Treeビューにドラッグし、その[Get Data]ノードを作成してから、追加の障害物として接続します。

  5. [Flow Around Surface]プロパティエディタで、サーフェイスを中心としてパーティクルが流れる方法を決定するパラメータを必要に応じて設定します。これによって、パーティクルと、このコンパウンドに接続されたすべての障害物の関係が変わります。