パラメータとは

パラメータ(「プロパティ」とも呼ばれる)は、プロパティセットの「原子」エレメントです。パラメータの値によって対象物の動作が決まります。たとえば、Cone.kine.local.posx の posx パラメータは、円錐オブジェクトのローカルな X 位置を表します。一方、Camera_Root.visibility.viewvis の viewvis パラメータは、カメラルートが UI 上で非表示であるかどうかを決定します。

UI のプロパティエディタを使ってパラメータ値を表示、設定できます。また、スクリプトやコンパイル済みコードを使ってパラメータを取得、設定することも可能です。

ヒント:

独自のパラメータをオブジェクトに追加する場合、CustomProperty オブジェクトを使用できます。詳細については、「Custom Properties」を参照してください。

パラメータに登録できるデータについて

パラメータには、ユーザ、シーンエレメント、別のデータ断片のいずれかによって操作(決定)されるデータが格納されます。以下のようにパラメータ値について知っておくべきことが 2 つあります。

パラメータに格納できるデータの種類について

以下の種類のデータをパラメータに登録できます。

基本タイプ: 数値(integer 型、long 型、float 型、double 型)、ブール値、および文字列値。
特殊タイプ: カラー(RGB または RGBA 定義用に包括された浮動小数)、コンパウンドパラメータ(他のパラメータを含むローカル変換などのパラメータ)、オブジェクトであるパラメータ(GridData、「プロファイル」FCurve など)。

注:
パラメータを直接登録できる F カーブは「プロファイル」カーブと呼ばれ、Parameter.Value プロパティを使用すると使用できます。このカーブは、パラメータ値のソースまたはドライバであるアニメーション F カーブとは異なります。

アニメーション F カーブによって操作されるパラメータは、Parameter.Value プロパティを使用して単純な数値(浮動小数など)を取得できるだけでなく、Parameter.Source プロパティを使用するとアニメーション F カーブも取得できます。

詳細については、「F カーブ」を参照してください。

パラメータを操作するデータについて

パラメータ値は以下のいずれかの方法で変更できます。

ユーザインターフェイス: プロパティページにはユーザが直接修正できるパラメータ値が表示されます。
プロキシパラメータ: 別のパラメータ値への経路。つまり、プロキシを使って別のパラメータをコントロールできます(「プロキシパラメータ」を参照)。

注:
プロキシパラメータからマスタパラメータを取得するには、ProxyParameter.MasterParameter プロパティを使用します。
エクスプレッション: アニメート可能な任意のパラメータ(「リンクパラメータ」を参照)(リンク パラメータを含みます)またはアニメート可能なパラメータの間の関係(「リンクパラメータ」を参照)をコントロールする数式。
カスタムオペレータ: エクスプレッションに似ていますがより複雑なロジックで、スクリプトとコンパイル済みライブラリの機能を読み取り値および書き込み値に適用できます(｢カスタムオペレータ」を参照)。

注:
パラメータに接続されたデータソースは、Parameter.Source プロパティを使用してアクセスできます。データソースの型には、Expression、ActionSource、Constraint、animationFCurve、ImageClip、Operator、Shader、および StaticSource があります。

ただし、Parameter.Source プロパティをプロキシパラメータで使用している場合は、マスタ パラメータの下にネストされたソースを常に返します。