Mudbox とは
Autodesk® Mudbox™ は、これまでにない高解像度でブラシ ベースの高度な 3D スカルプトおよびペイント アプリケーションです。デジタル スカルプタやテクスチャ アーティストのニーズに応えてゼロから開発されました。Mudbox は、要求の厳しいプロジェクトに取り組むプロダクション
アーティストのために、プロダクション アーティストによって設計されています。新しいワークフロー パラダイムが導入され、なじみのあるコンセプトが画期的な Technique に組み込まれることで、ハイエンドのコマーシャル モデリングおよぼペイントのためのユニークなソリューションが実現しています。
Mudbox は習得が容易で、簡単に使用でき、既存のプロダクション パイプラインにもスムーズに統合されます。
Mudbox の対象ユーザ
Mudbox は次のようなユーザを対象としています。
- 柔軟性、スピード、最高レベルの詳細とスカルプト品質が求められる、要求の厳しいアセットを扱うデジタル モデラ。
- 高品質のディスプレイスメント マップ、法線マップ、拡散マップ、鏡面反射光マップ、反射マップ、光沢マップ、またはその他 3D オブジェクト用のあらゆるテクスチャ マップを作成するテクスチャ ペインタ。
- ソフトウェア アプリケーションの習得に何週間もの時間をかけずに、デジタルのさまざまな利点を利用したいと考える従来のスカルプタ。
- アイデアを 3D で視覚化したいと考えるコンセプト デザイナ。
Mudbox で可能なこと
Mudbox は、デジタル サーフェスを有機的に操作できるように設計されています。モデルは、既存のファイルから読み込むか、Mudbox で用意されている基本的なスカルプト テンプレートを使用して生成することができます。完成したモデルは Mudbox
から書き出して、他の 3D アプリケーションでライティングやレンダリングを行うことができます。
その他の場合、ディスプレイスメント マップと法線マップは、高解像度の Mudbox モデルから生成し、別の 3D アプリケーションの元の低解像度のメッシュにテクスチャ マップとして適用します。
Mudbox は次のような用途に最適です。
デザイン
- 基本的なモデル テンプレートを基に、多様なデザインを試みることが可能です。
- OBJ 形式またはオートデスクの FBX® ファイル形式を使用して、他の 3D アプリケーションからポリゴン モデルを読み込みます。
- オートデスクの FBX® ファイル形式を使用して、他の 3D アプリケーションからカメラやイメージ プレーンを読み込みます。
- ポーズ ツールを使用して、モデルまたはキャラクタのコンポーネントを配置、変形します。
- Mudbox の強力な 3D レイヤを使用すると、デザイン アイデアの別バージョンを作成したり、異なるデザインを壊すことなく組み合わせることができます。
- サブディビジョン レベルを使用して、表面の詳細を保持しながら、その下のグロス フォームに広範な変更を加えます。
- 現実的なパースで作業することで、デザインを正しく評価できます。カメラの視野を調整して、異なるレンズを通してデザインを表示します。
- 複数のカメラまたはカメラのブックマークを作成して、モデルの共通のビューポイントまたは領域にすばやくジャンプします。
- .obj または .fbx ファイル形式を使用して、Autodesk® Maya、Autodesk® 3ds Max、Pixologic™ ZBrush®など、他の 3D アプリケーションからモデルを読み込んで、Mudbox でスカルプトを行うことができます。
- モデルを出力して別のアプリケーションに入力し、プロトタイプをすばやく作成してクライアントの評価用に提示したり、ダウンストリームの他のデジタル部門に直接渡して、リグ、シェーディング、テストを行うことが可能です。
詳細設定
- レイヤを使用してサーフェスの詳細(毛穴、静脈、傷跡など)を分離することで、マテリアルを壊さずに簡単に編集し、またマテリアル内の異なるチャネルに異なるマップ セットを割り当てることができます。
- ナイフ ツールを使用して、高密度のメッシュをスライスし、明確で鮮明なラインを作成します。
- Mudbox の 3D スカルプト用のスタンプとステンシルを使用することで、2D 投影を使用せずに、3D ですべての詳細を直接スカルプトできます。
- Mudbox のユニークな接線ベースのシンメトリ スカルプトを使用することで、自然(非対称)なポーズ、またはクライアントが承認したキャラクタのポーズされたモデルの両側に、詳細を設定できます。
一般的なスカルプト
- Mudbox のフォールオフ カーブを使用してコントロールのあるフォームを作成し、スカルプト ツールの先端のシェイプを正確に指定します。1 回のストロークで、メッシュ内にシャープなリンクルを切り抜きます。
- Mudbox 内で複数のオブジェクトを読み込み、またオブジェクトを作成します。オブジェクトは、従来型のオブジェクト リストで、選択、非表示、ロックなどによって管理します。
- Mudbox の従来型の 3D カメラ コントロールと有益な選択機能を使用して、作業スペースを最大化し、作業中にモデル上にカーソルを保持できます。
ペイントとテクスチャ
- Mudbox で 3D モデルにペイントを直接適用するMudbox では、シーンの背後でビットマップ イメージが作成され、他の 3D アプリケーションでレンダリングを行う場合にファイル テクスチャまたはイメージ マップとして使用することができます。
- イメージは投影ブラシを使用してモデルに投影し、ブラシ スタンプまたはステンシルを使用して、プロパティ(グラフィックス、デカールなど)をモデルに適用することができます。
- モデルは、必要に応じてさまざまな解像度とカラー ビット深度でペイントできます。
- ペイントを適用することで、バンプ マップを使用してテクスチャリングされた外観が生成されます。
- ペイント レイヤは、それぞれ上下に順序を変更できます。
- ペイント レイヤは複製して他のペイント チャネルにドラッグできます。たとえば、拡散ペイント レイヤをバンプ ペイント チャネルにドラッグすることで、ペイント マップから完全に登録されたバンプ マップが作成されます。
- 高解像度のイメージを 0~1 の範囲を超えるタイル スペースに UV があるモデルにペイントできます。それによって、モデルの UV を複数の高解像度のイメージ マップに展開することが可能になります。
- を使用して、ペイントされた 2D ビットマップ イメージをモデルの UV テクスチャ座標に関連付けて表示します。
- Adobe® Photoshop® を使用してテクスチャを作成または編集し、シームレスなワークフローで、ペイント レイヤとペイント チャネルを Mudbox と Photoshop 間で移動します。
- Autodesk®FBX® 形式を使用して、モデルと合わせてペイント レイヤを書き出し、Autodesk® Maya® で使用します。
プレゼンテーション
- 3D 環境で表示されるリアルタイムのシャドウ、ライティング、およびシェーディング効果に対してインタラクティブに作業できます(HDRI ライティングをサポート)。
- カラー、反射、光沢、バンプなどのマテリアル プロパティを適用して編集し、他の 3D アプリケーションに類似するテクスチャ マップとしてイメージを使用します(CgFX マテリアル仕様は正規のグラフィックス カードでサポートされています)。
- でモデルの編集、ドーリー、トラック、またはタンブルを実行中にもアンビエント オクルージョン、被写界深度、非フォトリアリスティック効果を表示し、リアルタイムにビューポート効果を適用できます。
- に配置されたオブジェクトから法線マップを直接生成することで、抽出することなく単純なテクスチャ マップとして使用できます。
- 内のスカルプトされたアイテムに基づいて深度マップを生成し、Mudbox でスタンプ、ステンシル、またはディスプレイスメント マップとして使用できます。
- スカルプト詳細からベクトル ディスプレイスメント マップを生成し、ブラシ スタンプやステンシルとして適用し、3D 詳細を作成できます。
- 作業中のビューの高解像度イメージを保存して、他のアプリケーションやプレゼンテーションで使用します。