ベクトル ディスプレイスメント マップの概要

 
 
 

ベクトル ディスプレイスメント マップは 2D イメージであり、モデル上のポイントの高さと方向の情報を 32 ビット浮動小数点のカラー情報として記録します。このマップでは、イメージ マップのピクセル値を基準として頂点がディスプレイスされる距離と、頂点のディスプレイスメントの方向の両方が保存されます。

このマップには、頂点のディスプレイスメントの方向の情報が含まれているため、ベクトル ディスプレイスメント マップは、モデル上の他の詳細の上に重なったり、詳細の下を切り取ってしまう複雑なスカルプトされたフィーチャを忠実に記録できます。

他のディスプレイスメント マップと比べて、一般的にベクトル ディスプレイスメント マップは抽出しやすく、[レイ キャスティング]抽出方法に関連するアーティファクトを発生させることがありません。ベクトル ディスプレイスメント マップは、レンダリングのターゲット メッシュに適用されると、実質的にはアーティファクトのない結果を作成することができます。

ベクトル ディスプレイスメント マップを使用して、モデリングされていない、または元のモデルにスカルプトされていない詳細を示すことができます。スカルプトされた詳細をモデルから別のモデルに転送する方法として、さらにスカルプト ツールのステンシルやスタンプのイメージとして使用できます。

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