[3D ビュー]でカーソルが置かれたアイテムは、アクティブになって変更できる状態になります。つまり、スカルプト ツールをモデルに対してストロークすると、その影響を受ける頂点が自動的に選択されて変更されます。
機能や操作によっては、モデル上のアイテムを明示的に選択する必要があります。その際には、[選択/移動ツール]トレイのツールを使用します。
選択ツールによって、フェースやモデル全体を選択することができるため、次の操作が可能になります。
- [3D ビュー]内のオブジェクト(モデル)を移動、回転、またはスケールする。
- シンメトリ機能の[ミラー]および[トポロジ軸を設定]の対称軸を指定する。
- [3D ビュー]内のフェースやモデル全体を非表示にして、複雑なモデルを操作しているときのインタラクティブなパフォーマンスを向上する。
- 選択したモデルを個別のファイルに書き出す。
[選択/移動ツール]トレイ
[選択/移動ツール]トレイには、次のツールが表示されます。
ヒント:Mudbox トレイ内のアイテムは、キーボードの数字キーを使用してすばやく選択できます。[1]~[9]キーを押すと、アクティブなトレイ内で対応するツールが選択されます。よく使用するツールを、トレイの最初の 9 つの位置に中央ボタンでドラッグします。
ツール名 |
アイコン |
目的 |
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モデルに対してストロークするにつれて、個々のフェースが選択されます。ストロークの選択領域を大きくしたり小さくするには、[サイズ]プロパティを編集します。モデルをクリックしてオフにすると、現在の選択がキャンセルされます。
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モデルに対してストロークするにつれて、オブジェクトが選択されます。ストローク上の選択領域を大きくしたり小さくするには、[サイズ]プロパティを編集します。モデルをクリックしてオフにすると、選択がキャンセルされます。
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変換マニピュレータをドラッグすることにより、アイテムを移動できます。オブジェクトの中央に表示されるいずれかの矢印をドラッグすると、その軸に沿って移動します。中心のハンドルをドラッグすると、[3D ビュー]で自由に移動できます。
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回転マニピュレータをドラッグすることにより、アイテムを回転できます。オブジェクトの中央に表示されるマニピュレータの円形リングをドラッグすると、さまざまな軸を中心にして回転できます。
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スケール マニピュレータをドラッグすることにより、アイテムのスケールを均等または不均等に変更できます。オブジェクトの中央に表示されるいずれかのマニピュレータ ボックスをドラッグすると、その軸に沿って不均等にスケールできます。中心のマニピュレータ
ボックスをドラッグすると、あらゆる方向に均等にスケールできます。
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フェースを選択する
- ツール トレイの領域で、[選択/移動ツール]タブをクリックします。
- [選択/移動ツール]トレイで、[フェース]選択ツールをクリックします。
- [3D ビュー]で、選択するフェースの上でドラッグします。
- フェースの選択を解除するには、何もない領域でクリックします。
注:現在のスカルプト ツールを終了せずにフェースを選択するには、選択内容をスカルプトする際に[V]キーを押し、作業が終了したら[V]キーを放します。この操作はすべてのツール番号のホットキー(1、2、3 など)で機能します。
現在のサブディビジョン レベルのすべてのフェースを選択する
- [3D ビュー]で、選択するサブディビジョン レベルでモデルの上にカーソルを置いて(目的のサブディビジョン レベルを表示するには[PgUp]または[PgDown]を使用)、[Shift]+[A]を押します。
オブジェクトを選択する
- ツール トレイの領域で、[選択/移動ツール]タブをクリックします。
- [選択/移動ツール]トレイで、[オブジェクト]選択ツールをクリックします。
- [3D ビュー]で、選択するオブジェクトをクリックします。
フェースまたはオブジェクトを選択解除する
- [3D ビュー]で、何もない領域をクリックします。
選択セットを作成、選択する
モデルに対して選択したコンポーネントのセットを作成しておいて、後でそれらのアイテムをまとめてすばやく選択できます。
たとえば、モデルの特定領域にあるフェースの選択セットを作成しておいて、作業の際にそれらを繰り返しフリーズしたりフリーズ解除できます。選択セットによって、この領域をカスタム選択として定義できます。
さらに、複数のポリゴン メッシュを Mudbox に読み込む前に 1 つのモデルに結合した場合、各コンポーネントを選択することは難しくなります。選択セットを作成すれば、Mudbox で結合されたモデル上の領域を簡単に選択できます。
注:Autodesk Maya では、選択セットは[クイック選択]セットと呼ばれ、.fbx ファイルまたは .obj ファイルで書き出すことができます。Autodesk 3ds Max では、それらを選択セットとして参照します。Maya からモデルを書き出す際に[クイック選択]セットを保持するには、[ファイル]>[選択項目のエクスポート]を選択します。[ファイル タイプ]を[OBJexport]に設定し、[グループ]の[ファイル タイプの特定オプション]をオンにして、[選択項目のエクスポート]をクリックします。Mudbox では、FBX を使用して書き出す際には選択セットは書き出されません。Maya からのモデルの読み込みに関する詳細については、「
Maya からモデルを読み込む」を参照してください。
Mudbox では、選択セットは[オブジェクト リスト]に表示され、モデルとともに .mud ファイルの一部として保存されます。
- [3D ビュー]で、[オブジェクト]選択ツールまたは[フェース]選択ツールを使用して、選択セットに含めるモデル上のコンポーネントを選択します。
- メイン メニューから、[作成]>[選択セット]を選択します。
- 表示されるウィンドウに選択セットの名前を入力し、[OK]をクリックします。
その選択セットが[オブジェクト リスト]内のアイテムのリストに表示されます。
- 選択セットを選択するには、[オブジェクト リスト]内でその名前をクリックします。