ATOM ファイル フォーマット

 
 
 

ATOM (Animation Transfer Object Model)ファイル タイプを使用すると、1 つのオブジェクト(または階層)のアニメーションを保存したり、別のオブジェクトにリロードする操作が効率よく行えます。ATOM オプションにより、再使用するアニメーションと、そのアニメーションの読み込みまたは書き出しの方法を精密に設定することができます。書き出し後は、キャラクタの階層や名前の一致に基づいて、またはフィルタとしてテンプレート ファイルを使用して、アニメーションを読み込めます。

アニメーションを書き出すことによって、他のアニメータ、シーン、プロジェクトとの共有と再利用が簡単に行える、ポーズとアニメーションを集めたライブラリを構築できます。アニメーションの読み込みと書き出しは、シーケンス全体のために行うことも、特定のポーズの再利用のために行うことも可能です。

ATOM ファイル フォーマットでアニメーションを書き出す場合は、ドリブン キー アニメーション、コンストレイント、静的値、ベイク処理されたアニメーション、およびアニメーション レイヤを含めるかどうかを指定することもできます。続いて、読み込みオプションを使用し、アニメーションの適用をキャラクタ階層に基づいて行うか、(オプションの検索および置き換えを含む)名前照合によって行うか、それともテンプレート ファイルを使用して行うかを緻密にコントロールできます。

特定のキャラクタのアニメーションの共有と再利用を効率よく行うために、アニメーションの保存とリロードに便利なように、キャラクタのノードとアトリビュートのリストを表示するテンプレートを作成できます。このテンプレート ファイルは、そのキャラクタのアニメーションの保存またはリロードを行う際にどのノードとアトリビュートを対象にしているかを Maya に知らせるフィルタとして機能します。アニメーションの書き出し用のキャラクタ テンプレートを定義するを参照してください。

読み込み/書き出しオプションのアクセスと .atom ファイル フォーマットでのアニメーションの保存またはリロードには、アニメート > ATOM (Animate > ATOM)メニュー項目を使用します。

注:.anim ファイル フォーマット、animImportExport.mll プラグイン、および関連オプションは、animExport をファイル タイプとして選択する場合も、ファイル > 選択項目の書き出し(File > Export Selection)オプションとファイル > すべて書き出し(File > Export All)オプションで引き続き使用できます。

通常、.atom ファイル フォーマットは、アニメーション データの読み込みと書き出しで高い柔軟性と信頼性を発揮します。異なる階層に存在するアニメーションの保存とリロードを行いたい場合や、コンストレイント、アニメーション レイヤ、キーフレーム、およびベイク処理されたキーを含める必要がある場合には、ファイルを .atom フォーマットで書き出してください。.atom フォーマットを使用すると、文字列の検索と置き換えを行ったり、読み込み時にプリフィックスとサフィックスを加えることができます。

.atom ファイル フォーマットの技術的な説明は、ATOM フォーマットの説明を参照してください。

関連項目