エラーの解決

 
 
 

このページは、XGen が生成する一般的なエラー コードの解決に役立ちます。

Failed to find hair/Clumping1/bc_body_fred.ptx. Searched path includes: ./xgen/ ... (XgUtil) 
このメッセージが表示されるのは、メッセージにリストされる XGen データ パス指定のディレクトリのいずれかで XGen がファイルの場所を見つけられないときです。ファイルが見つからないというこのメッセージが現れるケースは、2 つあります。
  • ファイルがない。
  • ファイルは存在するが、別のディレクトリにある。この場合はそのディレクトリを、ディスクリプション エディタ(Description Editor)でパレット(Palette)メニューから XGen データ パス(XGen Data Path)に追加してください。
No wires found in caf file. Deactivating the module. [palette,description,module] (AnimWires)
このメッセージは、ワイヤが caf ファイルの AnimWires モディファイアに指定されていない場合に現れます。指定されているモディファイアをディスクリプション(Description Editor)で調べて、どのファイルがロードされたか特定してください。
No wires found in caf file. Deactivating the module. [palette,description,module] (ControlWires) 
これは、前述の「No wires found in caf file」のメッセージに似ていますが、ControlWires モディファイアに適用します。
The collision module is dependent on an AnimWires module above it for wire guided method. Either that AnimWires module is inactive or deactivated from errors, or does not have the “affectCollision” option checked. (Collision) 
このメッセージ、および次の「Dependency check fails」メッセージが一緒に表示されることがよくあります。衝突(Collision)モディファイアおよび AnimWires モディファイアの両方から設定を確認します。このようなエラーが現れるのは、エラーが原因で XGen が AnimWires モディファイアを非アクティブにする場合です。
Dependency check fails. Deactivating the module. (Collision)
このメッセージと、上述の「衝突モディファイアは AnimWires モディファイアから独立している」という内容のメッセージが、一緒に表示されることがよくあります。衝突(Collision)モディファイアおよび AnimWires モディファイアの両方から設定を確認します。このようなエラーが発生するのは、エラーが原因で XGen が AnimWires モディファイアを非アクティブにする場合です。
Error reading vertex list for meshes:mel(xgmTriMeshData(“vertices”,”someCollisionModule”)) Deactivating the module. (Collision)
このエラーの発生には 2 つのケースがあります。通常は、割り当てられた衝突メッシュ オブジェクトが見つからない場合に、このエラーが表示されます。このような場合は、欠落しているオブジェクトを探し、それをもう一度読み込みます。このメッセージは、割り当てられている衝突オブジェクトのタイプが適切でない場合にも表示されます。これは衝突(Collision)モディファイアが現在三角メッシュまたは四角メッシュでのみ機能するためです。
注:四角メッシュは各フレームで内部的に三角形に処理されています。これは元々三角メッシュのものを使用した場合ほど効率的ではありません。効率を改善するため、三角メッシュの使用をお勧めします。
No pipe data is found with the name fxCollisionWire__subdiv. (FXModule)
このメッセージが表示されるのは、2 とおりのワイヤでガイドされた衝突メソッド(ワイヤ柔軟(Wire Flex)ワイヤ硬直(Wire Stiff))のいずれかを使用したときに、XGen が AnimWires モディファイアから放出された衝突(Collision)モディファイアの中のパイプ データを認識できないときです。

このエラーを解決するには、ワイヤでガイドされたメソッドが自分の使用する方法であるか、まず確認してください。ワイヤでガイドされたメソッドは、他のメソッドを使用して衝突の起こらない状態に達したアニメーション ワイヤ(DynamicWiresから書き出されたワイヤなど)に続くプリミティブに関与する衝突の計算に、主に使用されます。ワイヤでガイドされたメソッドは、基底となるダイナミクスの性質上、より一貫性を持ってフレーム レンジ全体で衝突の計算を行います。ただし、「柔軟」メソッドと「硬直」メソッドでは衝突する物体との交点に基づいて衝突の計算を行い、さまざまなフレームでポッピングが起きる可能性があります。

ワイヤでガイドされたメソッドを使用するには、衝突(Collision)モディファイアのAnimWires モディファイアを使用して、衝突に影響(Affect Collision)オプションが必ず有効になるようにしてください。そうしない場合は、衝突(Collision)モディファイアで柔軟(Flexible)または硬直(Stiff)のいずれかに切り替えてください。

Clumping guide ID larger than number in xuv file (bc_body_rhinAA): 132611(guide ID) 128777(xuv file size) (Clumping) 
このメッセージは、束ファイル(xuv)がそのディスクリプションと同期していない場合に表示されます束のデータを再生成します。このエラーは、マップが xuv ファイルよりも多くの束を示している場合に発生します。
Could not find clump guide vertex cv attribute (WireSupport) 
このメッセージが表示されるのは、束モディファイアによって放出されているべき束ガイドの CV アトリビュートをこのモディファイアが見つけられなかったときです。このモディファイアと一緒に使用しているモディファイアによって有効になった cvAttr を検証します。たとえば、CurveClump が選択されている場合、保持したいカーブ束モディファイアで cvAttr をアクティブにしておく必要があります(複数のモディファイアでそれを有効にすると、最後に有効になったモディファイアが保持される)。ベイク処理済の箒を使用している場合、cvAttr オプションは、cv アトリビュートが XPD ファイルに書き込まれるため、ベイク処理の前に有効にしておく必要があります。
Could not find clump guide weights cv attribute (PreserveClumps)
このメッセージが表示されるのは、通常束モディファイアから放出される束ガイドの CV ウェイト(cv weight)アトリビュートをモディファイアが見つけられないときです。この問題は、上述の「Could not find clump guide vertex」というメッセージに似ていますが、このメッセージはまず他のメッセージが表示されないと発生しません。
Could not find blind data for clump guide (PreserveClumps) 
このメッセージが表示されるのは、束ガイドに関するブラインド データが見つからないときです。ブラインド データは、プリミティブが保持しているデータの塊です。このエラーが現れると、欠如しているデータは、アニメーションとデフォメーションを構成するモデル上に束ガイドを再配置できるようにする束ガイドの場所にあります。グルームが「ライブ」の場合、すなわちアクティブなベイク処理済みグルーム マネージャを使用していない場合は、これが起きることはありません。ベイク処理済みグルームがあるときにこのメッセージが表示される場合、使用している XPD ファイルが古い可能性があります。
Unable to find closest cv on clump guide (PreserveClumps)
このメッセージは、束ガイドの 1 つが無効であることを意味しています。cv アトリビュートが見つかりましたが、その中に保持されているガイドが不正です。これは、他の束モディファイア メッセージを無視するときに起きる可能性があります。アクティブなガイドを見つけることができなかったことに関するメッセージをメッセージ コンソールで検索し、まずそのエラーを解決してください。
注: エラーの解決では、メッセージ コンソールの上から順番に行うことをお勧めします。
これは、特定の束が保持されないことを意味し、それが明白でない可能性があるとともに、シェーディングが不正になる可能性があります。
Failed to evaluate _xform = mel(xgmWind(“_xform”, “someWindModule”)). (Description: someDescription; Module: someWindModule) ) (Wind) 
このメッセージが表示されるのは、風(Wind)モディファイアでノイズ ロケータが見つからないときです。ロケータが存在するかどうか確認するためには、XGen ディスクリプション エディタ(XGen Description Editor)を開いて、Modifier タブの風(Wind)モディファイアの UI を開き、ノイズ ロケータ(Noise Locator)フィールドの横のボタンをクリックします。これによりメニューが開き、そこで割り当て対象を選択(Select Assigned)が選択できるようになります。欠落しているロケータが存在する場合は、それが選択されます。存在しない場合は、警告メッセージが Maya のスクリプト エディタ(Script Editor)に表示されます。この問題は、ロケータを読み込むことで解決できます。ロケータが存在しない場合、プリミティブに対する風の効果はありません。あたかも風(Wind)モディファイアが非アクティブになっているかのように動作します。
Failed to evaluate _xform = mel(xgmWind(“_regionXform”, “someWindModule”)). (Description: someDescription; Module: someWindModule) ) (Wind) 
このエラー メッセージは前回のものと似て、風(Wind)モディファイアが使用する領域ロケータが見つからないときに表示されます。上述の「Failed to evaluate _xform」というメッセージに表示される手順に従ってロケータが存在することを確認してください。風(Wind)モディファイアで regionActive が有効になっていない場合、このメッセージは無視してかまいません。
Zeroing a pixel in map since all points were disqualified. (Clumping) 
このメッセージが表示されるのは、「サブ」の束モディファイアに対して束マップを生成するときです。このエラーは、XGen が「親」の束モディファイアから束を処理したが、サブ束の束領域の中でポイントを見つけなかったということを示しています。XGen はマップをペイントするカラーを判断できず、既定の黒に戻り、そのモディファイアの束を事実上無効にします。XGen は時間を使って有効なガイドの位置を見つけようとするため、黒のピクセルをペイントすることでマップ生成が遅くなります。マップが完成している場合、黒い領域 Paint3d を検索し、各親束の中にポイントを追加して、黒で埋めます。
Failed to find even one legal guide for geomName:proxyName (faceId:u,v) (Primitive) 
メッセージが表示される状況が、次のように 2 種類あります。

  • 特定の場所にプリミティブを作成しようとした場合、または
  • 特定の場所にプロシージャの束ガイドを作成しようとした場合。

このような状況はどちらも似ていて、CV 補間を使用しているにもかかわらず、指定された場所がプリミティブ作成の手段となる有効なガイドを見つけられません。これを行うと、プリミティブがカリングされるか、束ガイドが非アクティブ化されます。

この問題を解決するには、次の 2 つのエラーのどちらが自分の状況に該当するか判定してください。プロシージャの束モディファイアがない場合、問題はプリミティブです。プロシージャの束モディファイアのすべてを非アクティブ化してもこのエラーが起きる場合も、問題はプリミティブです。メッセージが何も表示されない場合、原因が束であることを表しています。どちらの場合も、不正な密度マップによって XGen が予期せぬ場所にプリミティブを生成することが問題の原因であることがよくあります。

注:プロシージャによる束で密度マップまたはエクスプレッションを使用しているはずです。括弧内のメインのディスクリプションから密度エクスプレッションを使用して「(myMainDensityExpression) > 0」をエクスプレッションとして試してください。

Cant bind to nothing. Use UNbind. someDescription->somePatch (SubdPatch)
このメッセージが表示されるのは、xgeom ファイルでデータにバインドする必要のある XGen ファイルを使用していてそのジオメトリが見つからない場合です。これは、XGen コンテナのロック解除とレンダリングが原因で発生することがあります。使用している xgeom ファイルを開き、適切なジオメトリがあるか確認してください。ジオメトリが見つからない場合、ジオメトリ ファイルを再度ベイク処理してください。
Size of fileset and geomset given dont agree (MFAXGenModule)
このメッセージでは、XGen ファイル セットの数がジオメトリ ファイル セットの数と一致することを要求します。mfa コマンドで入力ファイル セットの数が一致しているかを確認してください。
Warning: Description CLUMPING1_brow_XGen_pennAAdoes not have renderman as its active renderer. Skipping. (MFAXGenModule) 
このメッセージが表示されるのは、アクティブなレンダラとして RenderMan のないディスクリプションをレンダリングするときです。これは通常は、レンダリングされることが想定されていない束のディスクリプションの場合です。ディスクリプションが束のディスクリプションの場合は、警告を無視してください。
Warning: Multiple cvs on primitives are bound to the last cv of the wire #X someWire. Wire may be too short. (AnimWires) 
このメッセージはレベル 2 の警告です。バインドされているプリミティブより短いワイヤがある場合に表示されます。プリミティブの各 CV がワイヤ上の別の CV にバインドされているのが理想です。そうでないと、予期しないアニメーションになる場合があります。理想的にはアニメーション ワイヤをすべてのプリミティブより長くします。警告を除去するには、アニメーション ワイヤの長さを調整します。
Warning: No intersection found between prim #X and wire. cvs from wire and prim are inside collision object. (Collision) 
このメッセージが表示されるのは、プリミティブ上の CVS およびそれがバインドされているアニメーション ワイヤが両方とも衝突オブジェクト内にあるときです。このワイヤでガイドされたメソッドは、衝突の計算でアニメーション ワイヤに依存し、これにはアニメーション ワイヤが衝突しないようにする必要があります。この条件が満たされていない場合、衝突は適切に計算されない可能性が高くなります。このメッセージが発生する場合はワイヤを確認してください。
Can’t find ptex file: .../xgen/...Color/Shape.ptx. {WARNING} Plugin warning: Unrecognized attribute “geomName_XS” in token reference “${userS.geomName_XS,..$,AA}” (Shader)
このメッセージが表示されるのは、ジオメトリの一部で古いマテリアルが使用されている場合のみです。このエラー メッセージが表示されている場合、マテリアルを更新すればエラーを解決できます。