タイム スライダのフレームをクリックしても、シーン内にすべてのダイナミック オブジェクトの状態が正しく表示されないことがあります。正しい状態を表示するには、タイム スライダ上でクリックしたフレームより前に存在する各フレームのランナップ計算を実行する必要があります。既定ではランナップは実行されないため、タイム スライダでフレームをクリックする場合はランナップの設定をオンにする必要があります。ランナップは、非表示のオブジェクトに対しても実行されます。
タイム スライダでフレームをクリックしたときにダイナミクスの計算が行われないようにする場合は、ランナップをオフに設定したままにしておきます。こうしておくと、非ダイナミック オブジェクトと複雑なダイナミック オブジェクトがあるシーンで、タイム スライダをクリックするとすぐに非ダイナミック オブジェクトの状態が表示されるので便利です。ダイナミック オブジェクトにキーを設定する場合も、ランナップをオフに設定しておけば、キー設定処理に無関係な計算を待つ必要がなくなります。
ダイナミック オブジェクトすべてのランナップをオンにするには
タイム スライダでどこをクリックしたかに関係なく、ランナップは開始フレームから開始されます。シーン内のダイナミック オブジェクトのアトリビュートを変更する場合は、このオプションをオンに設定します。これにより、オブジェクトのダイナミクスを変更した後でタイム スライダをクリックした時に正しいオブジェクトの状態が表示されます。
バッチ レンダリングでは必ずランナップが行われます。たとえば、フレーム 20 から 50 までのバッチ レンダーを行った場合、現在のタイムまでランナップ(Run Up To Current Time)がオフに設定されていてもすべてのパーティクル エフェクトは正常にレンダーされます。