エクスプレッションとは、時間の経過に伴ってアトリビュートを制御するための命令です。アトリビュートとは、スケール X (Scale X)、移動 Y (Translate Y)、可視性(visibility)などのオブジェクトの特性です。
エクスプレッションを作成しアトリビュートをアニメートすることによって、さまざまな目的を達成できますが、時間の経過に伴って漸増的、ランダム、または周期的に変化するアトリビュートを制御する場合にエクスプレッションは理想的です。
エクスプレッションのもう 1 つの使用目的は、異なるオブジェクトのアトリビュートを関連付け、1 つのアトリビュートを変更することによって他のアトリビュートの動作を制御することです。たとえば、自動車の前進または後退に合わせてタイヤを回転させることができます。
エクスプレッションは、難しいキーフレーム設定作業の代替手段になります。キーフレーム設定では、アニメーションの特定のキーフレームにアトリビュート値を設定すると、それらのキーフレーム間のアクションが補間されます。エクスプレッションを使用する場合、計算式を作成すると、アニメーションの再生中にアクションが実行されます。
エクスプレッションは通常、わずか数行の単純な式で作成できます。次にエクスプレッションの例を示します。ここでは、内容よりも長さや細かさの違いに注目してください。
if (frame == 1) Cone.scaleY = 1; else { Cone.scaleY = (0.25 + sin(time)) * 3; print(Cone.scaleY + "\n"); }
エクスプレッションを使用すると、キー設定が可能でロックされていないアトリビュートを任意のフレーム範囲にわたってアニメートすることができます。また、エクスプレッションを使用して、パーティクル単位のアトリビュートまたはオブジェクト単位のアトリビュートを制御することができます。パーティクル単位のアトリビュートは、パーティクル オブジェクトの各パーティクルを個別に制御します。オブジェクト単位のアトリビュートは、パーティクル オブジェクトのすべてのパーティクルをグループとして調整します。