カスタム アトリビュートは、アトリビュートの追加(Add Attribute)ウィンドウを使用して自由に定義して追加できる、オプションのアトリビュートです。カスタム アトリビュートはオブジェクトに対してダイナミックに追加されますが、Maya の組み込みダイナミック アトリビュートと区別するために「カスタム」と呼ばれます。
カスタム アトリビュートは、Maya のオブジェクトの特性に対して直接的な影響はなく、他のアトリビュートを制御するために使用されます。また、他のアトリビュートによって読み取られる値を一時的に保存するための変数として、カスタム アトリビュートを使用することもできます。
カスタム アトリビュートをオブジェクトに追加すると、そのアトリビュートがアトリビュート エディタの追加のアトリビュート(Extra Attributes)セクションに表示されます(キー設定可のアトリビュートについてはチャネル ボックス(Channel Box)にも表示されます)。
アトリビュートの追加(Add Attribute)ウィンドウの次のオプションから選択します。
このオプションをオンにすると、アトリビュート エディタ(Attribute Editor)またはチャネル ボックス(Channel Box)でこのアトリビュートを表示するときに、多様でよりユーザ フレンドリな名前を使用できます。
(アトリビュート名の途中に大文字がある場合には、既定のナイス ネームが作成されます(つまり、setAttributeBlackOrWhite が Set Attribute Black Or White になります。))
ナイス ネームがファイルに格納されるのは、ナイス ネームのオーバーライド(Override nice name)ボックスにチェックマークを付けた場合だけです。チェックマークを付けなかった場合は、ロング ネームから計算されます。これによって、ナイス ネームが日本語などのマルチバイト言語である場合は、マルチバイト文字が .ma (Maya ASCII)ファイルに挿入されます。
このオプションをオンに設定すると、追加されたアトリビュートに、対応する初期状態アトリビュートが作成されます。初期状態アトリビュートが存在しない場合は、パーティクル オブジェクトのアトリビュート値を初期状態値として使用するため保存できません。したがって、アニメーションを巻き戻したときのカスタム アトリビュートの初期値を指定するには、作成時のエクスプレッションを作成する必要があります。カスタム アトリビュート用の作成時のエクスプレッションを記述する場合は、アトリビュートを追加するときに初期状態アトリビュートの追加をオフに設定します。それ以外の場合、パーティクル単位のアトリビュートのカスタム アトリビュートを追加するときには、常に初期状態アトリビュートの追加をオンに設定します。
数値アトリビュートのプロパティ(Numeric Attribute Properties)
スカラー(Scalar)アトリビュートの場合は、最小(Minimum)と最大(Maximum)のフィールドにそれぞれ最小値と最大値を入力して、アトリビュート エディタまたはチャネル ボックス(Channel Box)内のアトリビュートの最小値と最大値を設定することができます。既定(Default)フィールドにはアトリビュートの既定設定値を入力します。
enum アトリビュートを新しく追加するときに、使用可能な文字列のリストを定義する必要があります。変更可能な enum 名リストには、「緑」と「青」の 2 つの既定の文字列があります。変更を行うには、「緑」または「青」を選択し、新しい名前(New Name)テキスト フィールドに新しい文字列を入力します。新しい文字列を追加するには、最後のリスト項目の下にある空白部分をクリックし、新しい名前テキスト フィールドにその文字列を入力します。