既定では、ファイルを複数回参照した場合、最初に参照したときのみ Maya によってそのファイルがディスクから読み取られます。そのファイルに対する後続のリファレンスを処理する際に、Maya はディスクからファイルを再度読み取るのではなく、最初の読み取りから既存のシーン情報をコピーします。ファイル リファレンスがこのように行われるのは、パフォーマンスを最適化するためです。時折、この多重リファレンス最適化機能によってエラーが発生することがあります。
MAYA_FORCE_REF_READ 環境変数を設定すると、ファイル リファレンス最適化機能が無効になり、すべてのリファレンス ファイルがディスクから明示的に読み取られるようになります。この結果、不正に評価されるという Maya の動作が解決されることがありますが、パフォーマンス速度が低下する可能性もあります。
現在のオペレーティング システムの言語設定をオーバーライドできます。これは、日本語または中国語(Windows)のオペレーティング システムで英語版の Maya を実行したい場合に便利です。これを設定しない場合、Maya は常にオペレーティング システムの言語(日本語/中国語)で実行されます。
この環境変数の値を、en_US (英語)または ja_JP (日本語)または zh_CN (簡体字中国語)に設定します。
設定されていない場合、この環境変数は無効です。有効にするには、任意の文字列に設定してください。これは既定では無効になっています。
Maya 2011 以前のバージョンでは、アトリビュート名がノード内で一意であるかどうかを確認する明示的なテストはありませんでした。このため、setAttr NODE.DUPLICATED_ATTR 3.0 のようなコマンドで曖昧さが生じることがありました。既存のスクリプト、ファイルおよび/またはプラグインの中には、この曖昧な動作に依存するものもあるため、下位互換性維持のため Maya 2012 ではこの環境変数が導入されました。ただし、この曖昧な動作は廃止することをお勧めします。
この環境変数は、GPU キャッシュ ファイルが読み込まれて再生されるときに gpuCache.mll プラグインが頂点バッファ オブジェクトにどれだけの GPU メモリ(MB)を使用するかを指定します。この値は、頂点バッファ オブジェクトのプラグイン既定のメモリ使用をオーバーライドします。この結果、グラフィックス カード メモリのほとんどがプラグインで使用できるようになります。
場合によっては、ビューポート 2.0 (Viewport 2.0)などの他のプロセスでメモリが使用できるようにする対策として、プラグインが使用できるメモリの量を減らしたほうがよい場合もあります。以下の表は、gpuCache プラグインの既定のメモリ割り当てを示しています。
使用できるグラフィックス カード メモリ(VRAM)の合計(MB) | gpuCache プラグインが使用できる VRAM (MB) | 他のプロセスが使用できる VRAM (MB) |
---|---|---|
128 | 0 | 128 |
512 | 256 | 256 |
1024 | 640 | 384 |
2048 | 1536 | 512 |
3064 | 2552 | 512 |