ELF では、2 種類の既成モーダル ダイアログに対するコマンド サポートを提供しています。どちらのダイアログでも、メッセージ テキスト、ボタンの数、ボタン ラベルのテキストを設定することができます。Enter キーと Esc キーもサポートされています。
確認ダイアログ(Confirm Dialog)には、メッセージと、「confirmDialog」コマンドによるユーザ定義可能なボタンが用意されています。ダイアログが閉じると、どのボタンが選択されたかの情報が返されます。たとえば、次のコマンドを実行すると、下図のダイアログが作成されます。
confirmDialog -message "Are you sure?" -button "Yes" -button "No" -defaultButton "Yes" -cancelButton "No" -dismissString "No";
「-defaultButton」フラグは Enter キーを押したときに選択されるボタンを、「-cancelButton」フラグは Esc キーを押したときに選択されるボタンをそれぞれ表します。
プロンプト ダイアログ(Prompt Dialog)の動作は確認ダイアログとほとんど同じですが、プロンプト ダイアログには編集 / スクロール可能なフィールドがあるため、エンド ユーザはプロンプトに表示された質問に答えることができます。たとえば、次のコマンドを実行すると、下図のダイアログが作成されます。
promptDialog -message "Enter name:" -button "Ok" -button "Cancel" -defaultButton "Ok" -cancelButton "Cancel" -dismissString "Cancel";
ダイアログが閉じると、promptDialog -query; などのコマンドを使用して「promptDialog」コマンドを照会し、ユーザによりスクロール フィールドに入力された任意のテキストが返されます。