ELF コマンドの大半は、UI 要素の作成と変更に使用されます。UI 要素を作成するコマンドには、そのコマンドで作成される要素の種類に基づいた名前がつけられています。これらのコマンドにはオプションのフラグや引数をつけることができます。また、最後の引数として、作成される要素につける名前を指定することもできます(名前付けに関するセクションを参照)。例:
window -visible true -title "Test Window" TestWindow1;
ELF UI コマンド フラグはオプションですが、すべてのフラグには、既定で特定の値が設定されています。上記の例で、ウィンドウにメニュー バーが表示されないのは、「-mb/menuBar」フラグの既定値が false だからです。また、ELF UI コマンドには、新しい要素は作成できないが、既存の要素であれば変更や照会ができるモードもあります。フラグ「-e/edit」、「-q/query」、または「-ex/exists」が使用されている場合、指定された要素の編集、照会、または存在の確認が行われます。次の例では、上記のコードで作成されたウィンドウのタイトルが返されます。
window -query -title TestWindow1;
照会の場合、フラグに引数を付ける必要はありません。一度に返すことのできる結果は 1 つだけですから、一度に照会されるフラグも 1 つだけです。edit フラグには複数のパラメータを指定できます。また、exists フラグにはテストされる要素名だけが指定されるものとみなされています。
window -edit -title "New Title" -maximizeButton false TestWindow1; window -exists TestWindow1;
多くの場合、UI 要素を編集したり照会したりするには、対象となる要素の名前と正確な値を知っている必要があります。この制限がゆるくなっている特別なコマンドがいくつかあります。「control」コマンドはどのような種類のコントロールにも作用し、「layout」コマンドはどのような種類のレイアウトにも作用します。