ハイ ダイナミック レンジ イメージを表示する

 
 
 

浮動小数点イメージをファイル テクスチャとして Maya にロードし、その露光をプレビュー用にコントロールすることができます。サポート フォーマットには、OpenEXR、TIFF、および DDS が含まれます。シーン ビュー、マテリアル スウォッチ、またはレンダリング イメージで、ハイ ダイナミック レンジ イメージを表示することができます。浮動小数点イメージは、ディスプレイでのプレビューのために固定小数点精度までに低減されます。

最終レンダリング時に(ハードウェア シェーダを含む)、オリジナルのイメージはフル ダイナミック レンジで使用されます。

この機能を使用するには、ハイ ダイナミック レンジ イメージを Maya にロードするプラグインを使用し、そのイメージを固定小数点に変換する必要があります。次のサンプル API プラグインは、Maya に同梱されています。

.tif.dds.exr のすべてに対して、個別の 2D イメージのみサポートされます。つまり連結された、あるいは複数の埋め込みイメージ(立方体マップ、および 3D テクスチャなど)は、サポートされていません。これは、既存の IMF ベースのプラグインのサポート仕様と同等です。さらに、現在のところ、.tif.dds.exrはすべて浮動小数点圧縮をサポートしていないため、プラグインでは圧縮はサポートされていません。

OpenEXR イメージを表示し、その露光をコントロールするには:

  1. プラグイン マネージャ(ウィンドウ > 設定/プリファレンス > プラグイン マネージャ(Window > Settings/Preferences > Plug-in Manager))を使用して、希望するフォーマットのプラグイン(たとえば OpenEXR.mll)をロードします。
  2. ファイル テクスチャ ノードで、ハイ ダイナミック レンジ イメージ(HDRI)プレビュー オプション(High Dynamic Range Image Preview Options)セクションを展開します。浮動点から整数への変換(Float to Fixed Point)アトリビュートで希望する変換を選択します。使用可能な変換タイプは 3 つあります。
    • クランプ(Clamp)

    イメージの、0 ~ 1 の範囲外にあるすべてのカラー値はクランプされます。1 より高い値は 1 にクランプされ、0 より低い値は 0 にクランプされます。

    • リニア(Linear)

    イメージの、0 ~ 1 の範囲にあるカラー値を正規化します。

    • 指数関数(Exponential)

    最小/最大カラー値を保持し、残りのカラー値に適正なコントラストを与えます。

  3. スライダ バーで露光レベルを希望どおりに調整します(変換方法として指数関数(Exponential)が選択された場合のみ該当します)。