BOT(Block Ordered Texture)を使用してテクスチャ タイルをキャッシュする
 
 
 

Maya ソフトウェア レンダリングに限定されます。

ファイル テクスチャの詳細については、ファイル テクスチャ(『シェーディング』マニュアル)を参照してください。

レンダー時に、スクリプト、シーン、テクスチャなどが RAM にロードされます。使用可能なすべての RAM を使用すると、マシンのハングやスワッピングの問題が発生する場合があります。レンダー時に RAM での負荷を軽減するために、テクスチャを BOT(Block Ordered Textures)に変換することができます。これが、RAM の負荷を軽減する基本的な方法です(並べて表示できるイメージの詳細については、ファイル テクスチャ(『シェーディング』マニュアル)を参照してください)。BOT ファイルを使用すると、テクスチャ タイルの小さなキャッシュが RAM に保存されます。レンダー時にさらにキャッシュが必要な場合には、Maya はディスク上でこれを見つけます。

RAM 上に BOT キャッシュとして約 250KB の一定量が確保されているので、テクスチャは効率的にキャッシュされます。

BOT 形式がすべてのテクスチャ ファイルに適しているわけではありませんが、高解像度のテクスチャをレンダーするとそのスピードの違いがわかります。

BOT のプリ レンダー セットアップを使用する

BOT のプリ レンダー セットアップを使用すると、最適化された新しいシーン ファイルが生成され、レンダーできるようになります。

詳細については、次を入力してください。

maya -optimizeRender -help

maya -optimizeRender [options] 
 mayaFile
 optimizedMayaFile

ここで、mayaFile は最適化する Maya ファイルで、optimizedMayaFile は最適化された Maya ファイルの名前です。

使用できるオプションは次のとおりです。

-botRes ‘int’ 生成される BOT ファイルの解像度。このフラグを使用しない場合、デフォルトである 512x512 の botRes が使用されます。
-botLoca ‘name’ BOT ファイルが作成されるディレクトリ(デフォルトでは、元のファイルと同じディレクトリ)。
-help ヘルプ メッセージを表示します。
-noBOT BOT ファイルを作成しないようにします。
-noCleanup レンダーしない関連データのクリーン アップを回避します。